エレキギターの必需品「シールドケーブル」。
普段何気なく使っていても、ある日突然「音が出ない」「ノイズが出る」「片チャンネルしか鳴らない」といったトラブルが起こることがあります。
昨今はインターネットで安い商品が簡単に手に入りますが、私が夢中で練習していたころは楽器店に足を運び購入するの一択でした。
なので、シールドケーブルが故障したときは、がっかりしました。
故障ですが、シールド線の「寿命」が関係していることも多いんです。
交換か?修理?この記事はシールドケーブルの寿命についてお伝えします。
シールド線の寿命とは?

一般的に、ギターシールド線には明確な「使用期限」はありません。
食品と違って腐りませんので。
ただし、使用環境や取り扱い方によって寿命が大きく変わります。
シールドケーブルの構造は以下のようになっています。
[外皮] → [シールド(網線)] → [絶縁体] → [芯線(信号線)]
どの部分が劣化しても、音質や導通に影響が出ます。

ケーブルは経年劣化します
シールドが劣化・寿命を迎える原因
シールドケーブルの不具合は「曲げたり」「引っ張ったり」・・・力がかかることが原因だけではなく、皮膜の中が経年劣化する要素もあります。
ですので、ケーブルは消耗品です。
音質にあまりこだわらないようであれば、断線修理の繰り返しで音はでますが、経年劣化で音質は低下します。
原因 | 内容 | 影響 |
---|---|---|
折れ曲げ・踏みつけ | ケーブルを強く曲げたり、踏んだりすると内部の導線が切れやすい | 音が出ない/断線 |
プラグ根元の負荷 | ケーブルが曲がる部分(プラグ付け根)は最も弱い部分 | 接触不良・ノイズ |
酸化・サビ | 内部の導体やプラグが酸化する | 接点不良・高周波ノイズ |
湿気・熱・紫外線 | 湿度や直射日光で外皮が劣化 | 絶縁不良・被膜割れ |
ハンダの劣化 | 長年使用でハンダが脆くなる | intermittent(断続的な)ノイズ発生 |
寿命の目安(一般的な使用環境)
どのタイミングで交換すべきか悩ましいところですが、おおよそ寿命は以下のとおりです。
以下の期間を超えれば、そろそろ交換かなと断捨離しても良さそうですよ。
使用頻度 | 交換の目安 |
---|---|
毎日スタジオやライブで使用 | 約1〜2年 |
週1〜2回程度(趣味レベル) | 約3〜5年 |
室内使用のみ・丁寧に扱う | 5年以上も可 |
※ただし「問題が出るまで使える」ケースも多いので、症状で判断するのが確実です。
寿命が近いサイン
例えば、宅録やライブ中にプッツリ音が出なくなると大変焦りますよね。
先ほどの寿命と以下の症状が合わされば、交換をおすすめします。
- ケーブルを動かすと「ガリッ」「ブツッ」と音が出る
- 触るとノイズが入る
- 音が途切れたり細くなったりする
- プラグの根元がぐらつく
- 外皮が硬くなった・ひび割れている
こうした症状が出たら、断線または劣化のサイン。
テスターで導通をチェックするのが確実です。
関連記事;ギターシールド(シールドケーブル)の断線確認方法(テスター使用)
高いモンスターケーブルを買ったがために、断捨離できない私ですが、ケーブルは消耗品なので、交換する前提でコスパの良い商品を選ぶのが賢い選択かと思います。
人気商品を2点紹介します、先ほどの年数になった際に気軽に交換できるコスパの良い商品ですよ。
サウンドハウスで選ぶ:CLASSIC PROは安くて高品質な定番シールド
ノイズの少なさや耐久性で定評のあるCLASSIC PROシリーズ。
価格帯は 1,500〜2,500円前後 と手頃ながら、プラグやケーブルの作りがしっかりしていて、初めての1本としても長く使えます。
サウンドハウス独自ブランドのため、この価格でこの品質は他にはないという評価も多いです。

Amazonで選ぶ:交換前提でコスパ重視ならこのあたりが最強
「とりあえず音を出せればOK」「数年で買い替えるつもり」という人には、
Amazonベストセラーのギターシールド(3m・S-Lプラグ・1,200〜1,500円前後) がコスパ抜群。
ノイズも少なく、初心者や自宅練習用には十分な品質です。
プラグの劣化や断線が起きても、気軽に交換できる価格帯が魅力です。

まとめ
シールドケーブルを長持ちさせるコツは以下のとおりです。
- ケーブルを強く折らない(U字に巻くのはNG)
- 使用後は軽く8の字巻きで保管
- プラグを持って抜く(ケーブルを引っ張らない)
- 湿気を避けて保管
- 定期的にプラグを磨く(接点復活剤も有効)
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