ギターの配線修理やパーツ交換では「導通チェック」や「抵抗値の確認」が欠かせません。
しかし、いざテスターを買おうとすると 「アナログ?デジタル?」 と迷ってしまう人が多いはず。
結論から言うと——
ギターリペア初心者〜中級者にはデジタルテスターが圧倒的におすすめ。
アナログは一部の用途で強いが、総合的な利便性はデジタルが上。
本記事では、
- ギターの配線やジャック交換を自分でやってみたい人
- ピックアップの抵抗値を測りたい人
- 導通チェックで故障箇所を特定したい人
- 初めてテスターを買う人(迷っている人)
ギター用途に特化して「どちらが向いているか」をわかりやすく解説します。
1. アナログテスターのメリット・デメリット
アナログテスターとは?
針が動いて数値を指す、古くからあるタイプのテスター。
電圧・抵抗・電流などを針の“動き”で読む仕様です。
アナログのメリット
① 値の「変化」が分かりやすい
トーンポットやボリュームポットを回したとき、抵抗値の変化を“針の動き”で捉えやすい。
→ ポットのガリや接触不良の状態を目視で判断しやすい
② 高周波ノイズ検出に強い
アナログはノイズの揺れをそのまま針で表示するため、場面によっては状態が分かりやすい。
③ 電源を使わないモデルもある
乾電池切れの心配が少ない。
アナログテスターのデメリット
① 針の読み取りが難しい(初心者には不向き)
ギターのピックアップ抵抗(例:7.6kΩ)などを正確に読みたい場合、慣れが必要。
② 誤差が大きい
ギターでは「ポットがAカーブかBカーブか」「ピックアップの抵抗値が正常か」など、
数値の正確さが必要な場面が多い。
アナログは誤差が出やすいため、正確な値を求める作業には不向き。
③ 導通チェックの音が出ない
アナログには「ピッ」と音で知らせる機能がない場合が多い。
2. デジタルテスターのメリット・デメリット
デジタルテスターとは?
数値が液晶表示され、抵抗値・導通・電圧などを直接読み取れるテスター。
デジタルのメリット
① 数値が一目で分かる → ギター用途で最強
ピックアップの抵抗値(例:8.12kΩ)などを正確に読めるため、
ギター修理では ほぼ必須 のレベル。
② 導通チェックの「ビープ音」が便利
断線・接触不良のチェックが超速い。
- ケーブル修理
- ジャックの故障チェック
- ポットの端子のつながり確認
- スイッチのON/OFF確認
これらはすべて ビープ音ありのデジタルが圧倒的に強い。
③ 誤差が少ない
ギター配線は“0.1kΩ単位”で判断することもあるため、精度はとても重要。
④ 初心者でも直感で使える
- ダイヤルを回す
- 測る
- 数字を読む
これだけ。
デジタルテスターのデメリット
① 電池が必要
ただしコスパの良いCR電池で長期間持つので、デメリットは小さい。
② 激安モデルはレスポンスが遅い
500〜900円の超廉価品だと、抵抗値表示がワンテンポ遅れる。
→ 2,000円以上のものを選べば問題なし
3. ギター用途の比較まとめ
| 目的 | アナログ | デジタル |
|---|---|---|
| ピックアップ抵抗値を正確に測る | △ | ◎ |
| ポットの動作チェック | ○(変化が見やすい) | ○ |
| 導通チェック | ×(音が出ない) | ◎(ビープ音) |
| ケーブル修理 | △ | ◎ |
| 初心者の使いやすさ | △ | ◎ |
| 安全性・ミスの少なさ | △ | ◎ |
| 価格帯 | 安い | 安い〜中価格 |
総合評価:ギター用ならデジタル一択でOK。
アナログはサブ用途として「動きを見る」場面に向いている。
4. ギター初心者はどちらを買うべき?
結論:デジタルテスターを選んでおけば間違いなし
理由は以下:
- 導通チェックのビープ音が必須級
- ピックアップ抵抗値を正確に読みたい
- 初心者でも扱いやすい
- 記事内での写真・動画解説もしやすい(読者に伝わる)
ギターリペア系のYouTuberやリペアマンも ほぼ全員デジタル を使っています。
5. ギター用におすすめのデジタルテスター(初心者〜中級者向け)
以下は定番モデル です。
これを持っておけば間違いないという商品で、随分高い商品です・・・
記事後半には、アマゾンで人気のリーズナブルなテスターを紹介しています。
ANWA(サンワ) CD800a
プロも使う定番。精度・耐久性が高い。
- 導通チェックが高速で気持ちいい
- 抵抗・電圧ともに安定
- ギターリペアなら一生もの
HIOKI(日置電機)DT4222
安全性と精度がトップクラス。
- ピックアップ抵抗値が正確
- バックライト付きで暗所でも見やすい
- 導通の反応が速い
安価で良い:AstroAI デジタルマルチメーター
初心者の入り口としてコスパ最強。
- 1,500〜3,000円台
- 導通もそこそこ速い
- まず試したい人に最適
6. アナログを買うべき人はこんな人
- 針の“動き”で変化を捉えたい
- ポットやフェーダーのガリを視覚的に見たい
- 電池不要のモデルがほしい
- 昔からアナログを使って慣れている
ただし、ギターリペア初心者には直感的に使うにはちょっと下調べが必要です。
7. まとめ:ギター用テスターはデジタルがベスト
- 正確な抵抗値
- 導通チェックのビープ音
- 初心者でも使いやすい
- リペアマンもほとんどデジタル愛用
ギターで困っている人が最初に買うべきテスターは、迷わずデジタルです。
アナログは「変化を見たい」など、特殊用途のサブとして使うのがおすすめ。
迷ったらこれがおすすめ、アマゾン売れ筋テスター
以下で紹介するテスターは、導通・断線チェックが正確にできるうえ、コスパも優秀です。
ギター修理や配線の確認を始めたい方は、まずこの中から選べば間違いありません。
デジタルテスター売れ筋
| メーカー | 商品名 | 型番 | 参考価格(税込) | 1か月の売上件数(目安) | 主な特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| OHM(オーム電機) | 普及型デジタルテスター(大型ロータリースイッチ) | TST-KJ830(08-1288) | 1,300円 | 3000点 | トランジスタチェック機能付き。初心者でも扱いやすい定番モデル。 |
| HIOKI(日置電機) | 日置電機 3244-60 ( テスター デジタルマルチメーター DMM ) カードハイテスタ 日本製 電圧 抵抗 導通 電気 測定 小型 | 3244-60 | 4,509円 | 900点 | 日本製の高精度テスター。薄型・軽量で携帯性に優れる。 |
| TESMEN | TESMEN TM-510 テスター 、4000カウント デジタル 小型 マルチメーター、スマート測定オートレンジ、非接触電圧検知機能付き、 AC/DC電圧計 抵抗 連続性 – グリーン | TM-510 | 1,799円 | 800点 | 4000カウント表示、オートレンジ・非接触電圧検知機能付き。 |
| AstroAI | 6000カウント テスター デジタル マルチメーター オートレンジ 電圧 電流 真の実効値 抵抗 連続性 静電容量 周波数 電圧計 ダイオード トランジスタ 温度測定テスター 手動 自動モード | 6000カウントモデル | 3,799円 | 500点 | 真の実効値(True RMS)対応。静電容量・周波数測定も可能。 |
アナログテスターのおすすめ
| メーカー | 商品名 | 型番 / 品番 | 参考価格(税込) | 1か月の売上件数(目安) | 主な仕様・特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ELPA(エルパ/朝日電器) | アナログテスター | EAT-02NB | 1,782円 | 100点 | 導通チェックブザー付き ミラー付き目盛板・テストリード保護キャップ付き |
| OHM(オーム電機) | アナログテスター 多機能タイプ | TST-AN501(品番 08-1286) | 1,473円 | 50点 |
デジタルとアナログの違いまとめ
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| デジタル | 数値が正確・見やすい・ブザー付きが多い | 初心者・正確に測定したい人 |
| アナログ | 針の動きで変化が直感的に分かる | 慣れている人・感覚的に確認したい人 |
ギターリペアではワニクリップが必須です、合わせて購入をおすすめしますよ。

コメント