今回はカホンを集合住宅で叩き迷惑にならない?という記事で、騒音アプリを活用して解説していきます。
私は音楽配信をしているもので、カホンをドラム代わりにしたいと思い立ち、勢いで購入してしまいました。
というのも、田舎暮らしで騒音トラブルってのがほぼ発生しない環境です。
集合住宅ではそうはいかないと思います。
ここからは、
以上を解説していきます。
今回使用したカホンはこちら↓
【結論】カホンの音量は騒音程度
自分は田舎暮らしなので、楽器の音量ってのは、あまりネックになりませんが、
それでも、宅録は深夜しているので、楽器の音で子供が起きたりしないか、カホン購入当初はヒヤヒヤしました。
ちなみに作業は屋根裏でしていて、扉なんかの仕切りはないので楽器の音は2Fのホールに筒抜けって感じです。
そして、ホールに隣接して寝室があり、子供たちが寝ています。
現状、深夜カホンを叩いても我が家ではトラブルにならないのですが。
集合住宅だったらどうか?ということで、カホンの音量を騒音計で調べてみました。
結論
構造タイプ | 遮音性能 |
---|---|
集合住宅(賃貸の造作間仕切り) | 30〜35 デジベル減衰 |
集合住宅(古いマンション、コンクリート造) | 45〜50 デジベル減衰 |
集合住宅(新しいマンション、コンクリート造) | 50〜60 デジベル減衰 |
集合住宅(木造・鉄骨造) | 35〜40 デジベル減衰 |
カホンを室内で叩くと70デジベル程度の音がでます。
マンションなどの集合住宅は壁の構造で遮音性能が全く異なります。
騒音という認識のレベル
この音が隣室に聞こえるか?を考える際に壁の遮音性能がポイントです。
壁の材質で遮音性能は変わる
例えば、
上記表では、新しいマンションであれば、50〜60デジベル遮音されるので、隣室に漏れる音量は10〜20デジベルということになります。
ちょっと音が漏れこ聞こえている
という感じかな
とはいえ、
環境省では騒音で隣人とトラブルにならないために騒音に関わる環境基準を定めています。
環境省が示した基準は、室内で発生させてよい騒音は45〜55デジベルとなっています。
詳しく解説していきます。
計測方法と騒音レベルの解説
まずは、計測方法と騒音レベルについて解説します。
ちょっと専門的な内容も含みますので、騒音の概念としてこんなのがあるってことだけの説明です。
興味のない方は飛ばしてくださいね。
飛ばしても、その都度解説します!
騒音計の計測位置の基準は、
これが室内騒音測定の基準方法。
今回はカホンを集合住宅で使用できるのか?ということなので、
お隣さんにヒビくかどうか?だよね。
と言った具合で測定します。
以下の表は、騒音レベルをデシベル(dB)で示し、それに対応する具体例と感覚的な評価をまとめたものです。
あくまで目安として参照してくださいね。
騒音レベル (dB) | 騒音の具体例 | 感覚的な評価 |
---|---|---|
20 dB | 木の葉の触れ合う音、雪の降る音、小さな寝息 | きわめて静か |
30 dB | 深夜の郊外、鉛筆での執筆音 | 小さなささやき声 |
40 dB | 静かな住宅地の昼、図書館内 | ささやき声 |
50 dB | 家庭用エアコンの室外機、静かな事務所 | 小さな声 |
60 dB | 普通の会話、デパート店内 | 普通の声 |
70 dB | 高速走行中の自動車内、騒々しい事務所 | 大きな声 |
80 dB | 救急車のサイレン、カラオケ音 | うるさい |
90 dB | 犬の鳴き声、大声での歌唱 | きわめてうるさい |
100 dB | 電車が通る時のガード下、地下鉄の構内 | 通常の会話がほとんど不可能 |
110 dB | 自動車のクラクション(直近) | 聴覚器官に対する負担大 |
120 dB | 飛行機のエンジンの近く、近くの落雷 | 聴力機能に障害 |
カホンの騒音計測
ここではカホンを実際に叩いて騒音アプリで計測していきます。
騒音レベルはデジベルと呼ばれています。
騒音アプリは、デジベルとその数値の評価値が視覚的にわかるので便利でした。
では、「普通の強さで叩いた場合」と「強く叩いた場合」で測定していきます。
普通に叩く
普通の強さで叩いたときの音量解説です。
宅録での録音時はこの強さ
普通の強さで叩くと、デジベルは60〜70デジベル間を行ったり来たりという感じでした。
評価的には、普通の会話程度〜騒音と認識される程度の大きさとなります。
強く叩いたときのdB
カホンを強く叩いた場合の解説です。
強く叩くともっとデジベルが増えるのかと思いましたがピーク+5デジベル程といった感じで、極端に大きい音になるわけではないです。
あきらからに、70dBを超えるという感じです。
評価的には部屋で騒音が発生しているという認識になります。
結果まとめ
カホンから発生する音は60〜75デジベル程度になります。
隣室にどの程度きこえるのか?は壁の遮音性能によりますが、小さなささやき声程度の音が漏れ聞こえることにになります。
その程度の音が、OK?または、トラブルに発展するのかは環境次第で一概にはいえませんね。
後述しますが、毛布をかけると騒音レベルはガタ落ちして、安心して練習できそうです。
騒音に関しては、トラブルを防止するために環境省の室内騒音レベル基準があります。
参考まで
環境省基準
環境省では集合住宅などで、騒音をめぐるトラブルを防止するために法令や条例によって、生活環境を守るための基準値が定められています。
騒音レベルの昼間と夜間の基準
となっています。
シビアだね・・・
我が家は毎日子供が騒いでいて、夜は楽器の音。
この基準からいえば、迷惑一家と迷惑オジサンさんですね・・・
基準値を超えていても、すぐに限度を超えたとは判断されませんよ。
カホンの騒音対策
ここからは、カホンを防音対策したら練習は可能か?という記事になります。
集合住宅でも時間帯を選べば使用できるって方も多いかと思います。
日中掃除機やピアノの音はよく聞こえる
カホンは掃除機と同等のデジベル。
ここでは、以下の要望の方へ
ドラムの騒音対策でよくやる毛布をかけ防音を試してみました。
もちろん音は死にますよ・・・
それは、シカタナイとして、毛布防音での騒音レベルを解説します。
【結論】毛布で防音の結果
毛布かけて集合住宅でも叩けるかってところですが、試してみました。
カホンに毛布をかけて、さらにサウンドホールにも毛布を入れました。
その結果、毛布の掛け方次第でかなりデジベルは変わります。
毛布の厚みが足りないと「毛布有り」でも、低音部分は結構響きます。
毛布のかけ方次第で音量や感触を
コントロールできる
しかし、毛布をカホンの全面パネルに2重ほどにして、カホンの「パネルの感触がなくなる」くらい重ねると全く響かなくなります。
解説
毛布をカホンのパネル感触がなくなるまでかけた場合。
デジベルピークは55デジベルくらいで、これなら集合住宅でも叩けます。
感触もなくなるけどね
練習は十分できるよ
環境省がしめした基準デジベルの、室内で発生させてよい騒音は45〜55デジベルをクリアできます。
まとめ
その昔アパート暮らしで仕事から深夜に帰ってきて、ギターを弾いたら隣人からクレームをもらったことがあるので、
当たり前ですかね?
田舎人の常識は都会では通用しないようです。
私は深夜に屋根裏でカホンやアコギをかき鳴らし宅録しています。
普通のスペックの住宅ですが、外には聞こえていないハズ。
間違いなく家中には、響いていますが。
子供も起きてこないので、まぁそこまでの音量ではないんだろうと思っています。
これがドラムだったら田舎でもちょっとまずいかなって思いますが。
音楽好きなら田舎暮らしがおすすめですね。
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