「レスポールのノブが割れてしまった…」「新しいノブを買ったけど、うまくハマらない…」
そんなお悩みを抱えている方、意外と多いのではないでしょうか?
実は、レスポールのノブには種類があり、ポット(可変抵抗)の軸に合わせて選ばないと取り付けできません。
この記事では、レスポールのノブ選びで失敗しないために知っておくべきポイントを分かりやすくまとめています。
レスポールのコントロールノブ選びでまず確認すべきこと

ギターノブは、ポットの軸に差し込んで固定する仕組みです。
まずは、自分のレスポールに搭載されているポットの軸がどのタイプかを確認しましょう。
軸径があえばテレキャスターのノブをレスポールにつけることだって可能です。

ポイントは3つ
- 差し込み口の形状
- 軸径
- スプライン数

まずは差し込み口の形状を把握しよう!
差し込み口の形状は、2つあります。
「スプリッドシャフト」と「ソリッドシャフト」です。
それでは解説します。
1. スプリットシャフト(割れ軸)

まず1つめの差し込み口形状のスプリッドシャフトです。
レスポールの多くはこのタイプかと思います。

その特徴は、
- 軸が2つに割れているタイプ
- ノブの内側にスプライン(溝)があるものをはめて使う
- 押し込み式のノブが一般的
- 主にアメリカ製(CTS製など)のポットに多い
後述しますが、スプリットシャフト用ノブには「18スプライン」「24スプライン」があるので注意!
→ CTS製なら「18スプライン」
→ アジア製ポット(Alphaなど)なら「24スプライン」が多い。
2. ソリッドシャフト(丸軸)

2つめの差し込み口形状でソリッドシャフトです。
- 軸が割れていない1本の棒
- ノブに**イモネジ(ネジ止め)**が付いていて、締めて固定する
- 主にヴィンテージ系、カスタムモデル、に多い
工具がないと固定はできないが、演奏中ノブが落ちたりしないので、一番確実な固定方法です。
コントロールノブ選びの盲点スプライン数

スプリッドシャフトの差し込み口は、溝の数が2種類あり、スプライン18とスプライン24と表記されて区別されています。
そのスプラインにあったノブを購入しないとガバガバですぐに外れる場合があります。

先端の溝の数

軸径だけマッチしていてもダメ。
差し込み口の形状確認はここまでです、さらに軸径も確認する必要があります。
軸径も要チェック!「インチ」と「ミリ」がある

さきほどはノブの差し込み口形状種類をお伝えしました、次はその径を測ります。

ノギスで軸径を測ろう!
スプリット/ソリッド両方とも、軸径の違いもあります。
ポットの種類 | 軸径 | 備考 |
---|---|---|
CTS製(USA) | 約6.35mm(1/4インチ) | 高品質でよく使われる |
Alpha製(アジア製) | 約6mm | 国産ギターに多い |
→ 軸径が合っていないと、ノブが「ゆるゆる」だったり「入らない」こともあるので注意!
差し込み口と軸径を把握できれば、いよいよノブ選びになりますよ!
ノブの素材や形もチェックしておこう
ノブは見た目の印象を左右するので、好みで選んでOKですが、形状にも種類があります。
ざっと3種類あります。
- スピードノブ:つまみやすくて人気。レスポール標準。

- トップハットノブ:ヴィンテージ感があり、クラシックな見た目。

- ドームノブ:金属製でイモネジ式。ソリッド軸向け。

迷ったらこれ!おすすめレスポール用ノブ
失敗しないノブ選びでまずおすすめするのが、純正ノブです。
コントロールポッドを交換していない、既存の状態であれば純正品がおすすめです。
スプリットシャフト(CTS)用
まずはギブソン純正品
- Gibson純正スピードノブ

- ヴィンテージ風トップハットノブ

スプリットシャフト(アジア製)用
- Alpha用24スプライン互換ノブ
- 国産ギター用ベルノブ(ミリ径)

ソリッドシャフト用
- 金属製ドームノブ(イモネジ付き)
- 真鍮製クラシックタイプノブ

イモネジ式は万能タイプ

ご覧ように、レスポールにドーム型ノブをつけようと思う人は少数派でしょうが、軸径があっていれば、どんなタイプにも取り付けが可能です。
イモネジタイプのノブもありますので、

人と同じのが嫌って方にはおすすめです!
軸径以外の要素が不安ならこちらの選択肢もありますよ。

ノブがうまく入らない時の対処法
ノブを購入したけどうまく入らないって場合の対策です。
- スプリットシャフトでキツすぎる場合:溝を少し閉じる(慎重に!)
- 緩すぎる場合:ノブ内部に紙やテープを巻いて調整
- ソリッド軸で固定できない:イモネジが合っているか確認。軸径違いの可能性も。
まとめ
ノブを選ぶ時は、「スプリットorソリッド」+「スプライン数」+「軸径(インチ or ミリ)」の3つをチェックすれば、基本的に失敗しません。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
ポットの軸タイプは? | スプリットシャフト or ソリッドシャフト |
スプラインの数は? | 18か24か |
軸径は? | 約6.35mmか6mm |
ノブの固定方式は? | 押し込み式 or イモネジ式 |
好みの見た目は? | 形・色・素材など |
ノブは見た目のカスタム要素としても重要ですが、演奏中の操作性にも関わる大事なパーツ。
自分のギターにぴったりのノブを見つけて、快適なプレイを楽しんでください!
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