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【ハンダ作業】ギターパーツごとの“最適温度”一覧と設定温度の正解は?リペア初心者でも失敗しない基準を解説

はんだごて設定温度 ハンダごて・はんだ付け

ギターのハンダ付けで失敗する原因の8割は、ハンダゴテの温度が合っていないことです。

  • 「ハンダが溶けない」
  • 「ポット裏のアースがくっつかない」
  • 「スイッチを焦がした」

こうした失敗は温度さえ正しければほぼ起きません

この記事では、ギターリペアで扱うパーツごとに最適な温度をまとめ、「この温度でやれば失敗しない」 という実用的な基準を紹介します。

さらに、その温度を正確に再現できる、温度調整式ハンダゴテ(FX600・gootなど) のメリットも解説します。

結論:ギター配線は“パーツごとに最適温度が違う”

ギターリペアフラックス

1つの温度で全部やろうとすると、必ず失敗します。

理由:パーツごとに「熱の逃げ方=熱容量」が違うため、必要な温度が変わるから。

したがって、ギター配線には温度調整式ハンダゴテが必須 という結論になります。

パーツごとの最適温度一覧

(※鉛入りはんだを使用した場合)

パーツ推奨温度この温度なら失敗しない理由
ピックアップ配線(細い線)330〜350℃細線は熱が逃げず、低めで十分。焦がしにくい。
スイッチ端子340〜360℃金属がやや厚く、少し高めが安定。
出力ジャック350〜370℃金属が分厚いので熱が奪われやすい。
ポット裏側(アース)380〜420℃面積が広く熱が拡散するため、高温で一気に。

ギターリペアこれが「失敗しない設定温度」だ!

シールドケーブルリペア

私は最初に買ったハンダごてはとにかく安くて評判のよいタイプということでHAKKOの30Wのハンダごてから始めました。

当時はとにかく手探りで作業するといったかんじでした。

ボニー
ボニー

電源ボタンもないし、今の温度もわからない非常にアナログ

結果的に、不安全な作業で火傷してしまったりと・・・わかりやすい道具を使用しないと初心者にはキケンではないかと思います。

そして、必要以上の熱量で作業しないことは、パーツを壊すことを予防できます。

基本配線

HAKKO FX600-02

350℃前後
ほぼ全パーツに対応。初心者はまずここ。

熱が逃げるパーツ(ジャック)

HAKKO FX600-02

360〜370℃

関連記事;【図解あり】レスポールのプラグジャック断線修理方法|音が出ないときの対処法

最難関のポット裏アース

ギターリペアフラックス

400℃前後
(高温+短時間で“ドン”と熱を入れるのがコツ)

ボニー
ボニー

一番手強い相手

関連記事;レスポールアース線の基本 、初心者向けアース配線ガイド

ギターリペアに、なぜ温度調整式ハンダゴテが必須なのか?

HAKKO FX600-02

ギターの内部には

  • 細い線
  • 厚い金属
  • 大きい金属面(ポット裏)
  • 熱に弱いプラパーツ(スイッチ)

など、温度がバラバラに必要なパーツが混在します。

固定温度コテだと、失敗する可能性があるということです。

その点、白光 FX600 などの調整式は、安全に作業ができます。

関連記事;ギター修理でハンダが溶けない!ハンダゴテの選定が重要な理由。

温度調節機能付き例

繰り返しになりますが、「温度設定できるハンダごて」では、

350℃ → 基本配線370℃ → ジャック400℃ → ポット裏アース

のように、“作業ごとに最適化”できるのが最大のメリット。

結果として、

  • ハンダが一瞬で溶ける
  • パーツを焦がさない
  • 作業が速い
  • 冷えハンダにならない

という「失敗しないハンダ付け」が実現できます。

関連記事;ギターリペアの最強はんだごて、白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて FX600-02

初心者がやりがちな“温度の失敗”と対策

半田付けの道具

温度が低いまま粘り続けてポットを破壊

原因:温度不足(300℃以下)

→ 解決:350℃以上にする

温度が高すぎてフラックスが一瞬で焦げる

→ 解決:360℃以下に下げて少し長めに加熱

こて先が黒く酸化して温度が伝わらない

→ 解決:

  • 作業前にクリーニング
  • こて先に軽くハンダをつけて保護

関連記事;【完全版】ハンダごてのコテ先の寿命と管理方法|交換タイミングとメーカー別コテ先一覧まとめ

ポット裏がまったく溶けない

→ 解決:

  • 温度を**380〜420℃**に上げる
  • フラックスを追加
  • こて先は“点”ではなく“面”で押し当てる

関連記事;レスポールアース線の基本 、初心者向けアース配線ガイド

鉛入り vs 鉛フリー:温度はどう変わる?

シールドケーブルリペア

ギターリペアでは鉛入りはんだが多く使用されています。

ボニー
ボニー

おすすめはケスター44

その理由は、温めるとよく流れるので、ピックアップやポットなど細かい配線にぴったりというわけです。

電気の流れも安定していて、音にも影響が少なく、ハンダ割れや冷えすぎによるトラブルも防ぎやすいです。

初心者でも使いやすく、プロも使う定番のハンダです。

関連記事;ギターリペアやケーブル修理のハンダに迷ったら「ケスター44」がおすすめ

鉛入りはんだ(初心者向け)

  • 融点が低い
  • よく流れる
  • 設定温度:330〜380℃

鉛フリーはんだ(プロ向け)

  • 融点が高い
  • 固めの仕上がり
  • 設定温度:360〜420℃

ギターリペアなら鉛入り一択。失敗が少なく、見栄えもよいです。

まとめ

  • 基本配線:350℃
  • ジャック:360〜370℃
  • ポット裏アース:400℃前後

つまり、
温度調整できるハンダゴテを使うだけで“失敗しない環境”が作れるということ。

特に、白光 FX600 / goot の温度調整式はギターリペア向きで、初心者こそ最初から持っておく価値があります。

あとは、

記事内で各パーツの設定温度を真似するだけで、誰でも安定したハンダ付けができるようになります。

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