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ギターのノイズ対策に導電塗料は効果ある?塗り方・アース方法・おすすめ2選を解説

エレキギターを弾いていて、

  • アンプにつなぐと「ジー」というノイズが気になる
  • パソコンや照明の近くでノイズが増える
  • シングルコイルだからノイズが多い
  • 配線をやり直してもノイズが残る
  • ギターを改造するなら、できるだけノイズを減らしたい

こんな悩みはありませんか?

ギターのノイズ対策にはいくつか方法がありますが、そのひとつが導電塗料を使ったキャビティのシールドです。

導電塗料をギター内部のキャビティに塗り、GND(アース)へ接続することで、外部から飛び込んでくる電磁ノイズなどを軽減できます。

この記事では、

  • 導電塗料とは何なのか
  • どんなノイズ対策になるのか
  • なぜアースが必要なのか
  • アース線には何を使うのか
  • ラグ端子はどう使うのか
  • ブリッジアースとの違い
  • ピックガードのシールドは必要なのか
  • おすすめの導電塗料

まで、ギターDIY初心者にも分かるように解説します。

ギターの導電塗料とは?

ギター導電塗料

導電塗料とは、電気を通す性質を持った塗料です。

ギターでは主に、ピックアップやポット、配線などが入っているキャビティ内部に塗って使用します。

普通の塗料とは違い、導電性を持つ成分が含まれているため、乾燥した塗膜そのものをシールドとして利用できます。

つまり、

ギターのキャビティを導電塗料で覆って、ノイズを受けにくい空間を作る

というのが基本的な考え方です。

ただし、重要なのは塗るだけでは終わらないということ。

導電塗料をシールドとして機能させるためには、GND(アース)へ接続する必要があります。

導電塗料は何のために塗る?

導電塗料を使う主な目的は、外部からギター内部へ飛び込んでくる電磁的なノイズを軽減することです。

ギターの周囲には、

  • 照明
  • パソコン
  • テレビ
  • ACアダプター
  • 電源タップ
  • その他の電子機器

など、さまざまなノイズ源があります。

ピックアップやギター内部の配線は、こうした外部ノイズの影響を受けることがあります。

そこでキャビティ内部を導電塗料で覆い、さらにGNDへ接続することで、ギター内部をシールドするわけです。

導電塗料を塗ればノイズがゼロになる?

ここは注意が必要です。

導電塗料は、すべてのノイズを消してくれる魔法の塗料ではありません。

特にシングルコイルピックアップが拾うハムノイズなどは、導電塗料だけでは完全に解決できない場合があります。

そのため、

ノイズがある

導電塗料を塗れば全部解決

というわけではありません。

配線、アース、ピックアップ、シールドなど、ノイズの原因を総合的に確認することが大切です。

導電塗料はアースにつなぐ必要がある

ギター導電塗料

導電塗料を施工するときに、初心者が特に迷いやすいのがアースの取り方です。

導電塗料は、塗っただけではなく、GNDへ接続します。

基本的には、

導電塗料
   ↓
アース線
   ↓
ラグ端子
   ↓
ポット背面
   ↓
GND

という形です。

ここで使うアース線は、ギター配線に使用する普通のリード線で問題ありません。

特別な「導電塗料専用アース線」が必要なわけではありません。

アース線には普通のリード線を使えばいい?

はい。

導電塗料をGNDへ接続するための線は、一般的なギター配線用のリード線でOKです。

例えば、

AWG22~24程度の配線材

など、通常のギター配線に使用する線を使えます。

重要なのは線の種類よりも、

導電塗料 → アース線 → GND

が確実につながっていることです。

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導電塗料のアースには「ラグ端子」を使う

導電塗料のアースを取る場合、**ラグ端子(ラグ)**を使う方法があります。

ラグ端子とは、配線を接続するための金属製の端子です。

施工方法の一例は、

  1. キャビティ内部に導電塗料を塗る
  2. 十分に乾燥させる
  3. ラグ端子をキャビティに固定する
  4. ラグが導電塗料と確実に接触していることを確認する
  5. ラグに普通のリード線をハンダ付けする
  6. 反対側をポット背面などのGNDへ接続する

という流れです。

つまり、**ラグは「導電塗料とアース線を確実につなぐための接続部分」**として利用できます。

ラグを使うメリット

導電塗料は塗膜になっているため、そこへ配線を直接ハンダ付けするのが難しい場合があります。

そこでラグを使えば、

導電塗料 ↔ ラグ ↔ リード線

という形で接続できます。

DIYで確実に施工したい場合には便利な方法です。

導電塗料のアースに使うラグ端子なら、ギター用途では大きすぎない小型タイプで十分です。

おすすめの目安は、

  • 丸形ラグ端子
  • 穴径:3~4mm程度
  • 線材:AWG22~24程度に対応
  • 材質:銅・真鍮など
  • ハンダ付けできるタイプ

です。

キャビティにビスで固定するなら、M3程度のビスが使える穴径3~3.5mm前後が扱いやすいです。

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ブリッジアースと導電塗料のアースは何が違う?

ギター導電塗料

ここも非常に重要です。

どちらも最終的にはGNDへ接続しますが、アースしている対象が違います。

ブリッジアース

ブリッジアースは、ブリッジや弦をGNDへ接続するためのものです。

弦
 ↓
ブリッジ
 ↓
ブリッジアース線
 ↓
ポット背面
 ↓
GND

導電塗料のアース

一方、導電塗料のアースはキャビティをシールドとして機能させるためのものです。

導電塗料
 ↓
アース線
 ↓
ラグ
 ↓
ポット背面
 ↓
GND

つまり、役割は違いますが、最終的には同じGNDへ接続されます。

そのため、導電塗料を施工する場合は、既存のブリッジアースとは別に、導電塗料からGNDへ接続するアース線を追加することになります。

ポットの背面にアース線が何本も集まるのは大丈夫?

大丈夫です。

ギターのポット背面は、いわばGNDの集合場所として使われることが多い部分です。

例えば、

                 ┌─ ピックアップGND
                 │
                 ├─ ジャックGND
                 │
ポット背面(GND) ─┼─ ブリッジアース
                 │
                 └─ 導電塗料アース

というように、複数のアース線が集まることがあります。

そのため、

「導電塗料を追加したらアース線が1本増えた」

という理解でOKです。

ピックガードにもシールドは必要?

導電塗料でキャビティをシールドするなら、ピックガード側もシールドするとより効果的です。

特にストラトタイプのように、ピックアップや配線がピックガードのすぐ下にあるギターでは、ピックガード裏面のシールドも重要になります。

イメージとしては、

        ピックガード
   ┌────────────────┐
   │ シールド材      │
   ├────────────────┤
   │ ピックアップ    │
   │ 配線・ポット    │
   │                 │
   │ 導電塗料        │
   └────────────────┘

という形です。

キャビティ側だけでなく、ピックガード側にもシールドを施すことで、ギター内部の回路をより広く囲うことができます。

ピックガードには、銅箔やアルミシートなどの導電性シールド材を使う方法があります。

導電塗料の塗り方

基本的な施工方法を紹介します。

1. キャビティを清掃する

まず、キャビティ内部のホコリや汚れを取り除きます。

油分などが残っている場合は、塗料が密着しにくくなる可能性があります。

2. 導電塗料をよく混ぜる

使用前には、容器の中身をしっかり混ぜます。

導電性の成分が沈殿している場合があるためです。

3. キャビティに塗る

筆などを使ってキャビティの底面と側面に塗っていきます。

特に、

  • 底面
  • 側面
  • ピックアップキャビティ
  • コントロールキャビティ

など、シールドしたい部分をできるだけ隙間なく覆います。

4. 複数回塗る

製品によって推奨される塗り方は異なります。

例えばギターワークスの水性導電塗料では、2~3回塗りが推奨されています。

1回で厚く塗るより、製品の説明に従って必要な回数を塗ることが重要です。

5. ラグを取り付ける

導電塗料が乾燥したら、ラグ端子を取り付けます。

このとき、ラグが導電塗料としっかり電気的に接触するようにします。

6. リード線をハンダ付けする

ラグに普通のリード線をハンダ付けします。

そして反対側をポット背面などのGNDへ接続します。

7. テスターで導通確認する

最後にテスターを使って確認します。

導電塗料 → ラグ → リード線 → ポット背面

がきちんと導通しているか確認しておくと安心です。

おすすめの導電塗料2選

ここからは、ギターのシールドに使える導電塗料を比較します。

今回紹介するのは、

  1. ギターワークス 水性導電塗料 Shielding Paint 50cc
  2. Freedom Custom Guitar Research SP-D-01 Noise Hell

の2製品です。

1. ギターワークス 水性導電塗料 Shielding Paint 50cc

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ギターワークスの水性タイプの導電塗料です。

内容量は50cc。

水性タイプなので比較的扱いやすく、初めて導電塗料を使う人にも選びやすい製品です。

ギターワークスでは、ストラトタイプのキャビティを2回塗りした場合、約3台分が目安とされています。

また、導電塗料をGNDへ接続するための「アースラグ&ビス」も用意されています。

こんな人におすすめ

  • 初めて導電塗料を使う
  • DIYでノイズ対策をしたい
  • 水性タイプがいい
  • 扱いやすさを重視したい
  • 複数のギターに使いたい

個人的には、「とりあえず自分のギターをシールドしてみたい」という人には、このタイプが使いやすいと思います。

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2. Freedom Custom Guitar Research SP-D-01 Noise Hell

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Freedom Custom Guitar Researchの導電塗料です。

内容量は60mlで、カーボンを主原料とした導電塗料です。

こちらは特に注意したいポイントがあります。

ポリウレタン・エステル塗装用として販売されている製品です。

そのため、自分のギターの塗装との相性を確認してから購入する必要があります。

こんな人におすすめ

  • ギターの塗装種類を把握している
  • ポリウレタン・エステル塗装のギターに使いたい
  • Freedom製品を選びたい
  • ギターのリペアや改造に慣れている

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ギターワークスとFreedomを比較

ギターワークス 水性50ccFreedom SP-D-01
内容量50cc60ml
タイプ水性溶剤系
主な用途ギターのシールドギターのシールド
特徴扱いやすい水性タイプカーボン系導電塗料
塗装との相性比較的使いやすい対応塗装の確認が必要
初心者
DIY
選び方扱いやすさ重視塗装との相性・製品指定を重視

どちらを選べばいい?

迷った場合は、まず自分のギターの塗装を確認することをおすすめします。

そのうえで、

扱いやすさを重視するなら → ギターワークス水性導電塗料

ポリウレタン・エステル塗装でFreedom製品を使いたいなら → SP-D-01

という選び方が分かりやすいでしょう。

特に導電塗料を初めて使うのであれば、施工のしやすさを考えて水性タイプから始めるのも選択肢です。

導電塗料を塗る前に確認したいこと

導電塗料を購入する前に、次の点を確認しておきましょう。

① 本当に外部ノイズが原因なのか?

ノイズの原因は導電塗料で解決できるものだけではありません。

  • 配線不良
  • アース不良
  • ジャックの接触不良
  • ピックアップのハムノイズ
  • シールド不足
  • 周辺機器からのノイズ

など、さまざまな原因があります。

② ギターの塗装は何なのか?

導電塗料によって対応する塗装が異なる場合があります。

特にFreedom SP-D-01のように対応する塗装が明記されている製品は、必ず確認してから使用しましょう。

③ 導電塗料をGNDにつなぐ

塗っただけで終わりではありません。

導電塗料 → ラグ → リード線 → ポット背面

というように、GNDへの接続まで行います。

④ ピックガード側も確認する

キャビティだけでなく、ピックガード裏側にもシールドが必要になる場合があります。

まとめ|ギターのノイズが気になるなら導電塗料を試す価値あり

ギターのノイズ対策にはさまざまな方法があります。

その中でも、導電塗料を使ったキャビティシールドは、DIYでも取り組みやすい方法のひとつです。

ポイントをまとめると、

導電塗料=キャビティをシールドするためのもの

ブリッジアース=ブリッジや弦をGNDにつなぐもの

導電塗料のアース=シールドをGNDにつなぐもの

です。

導電塗料のアース線には、特殊なケーブルを用意する必要はなく、通常のギター配線用リード線でOKです。

ラグ端子を使えば、導電塗料からアース線を取り出しやすくなります。

そして、よりしっかりシールドしたい場合は、キャビティだけでなくピックガード側のシールドも検討してみましょう。

ノイズが気になるギターをお持ちなら、まずは原因を確認したうえで、導電塗料によるシールドを試してみる価値はあります。

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