この記事は、「ファンヒーターの暖房は、二酸化炭素濃度が爆増。結果的にコストがかかる」という記事です。
結論からですが、「ファンヒーターはエアコンに比べると恐ろしくコスパが悪い」これが私の考えです。
前回の記事では、「就寝時の二酸化炭素濃度が想像を超えた範囲値」を、お伝えしました。
そこで今回は、LDKでファンヒーターを使用したときの、二酸化炭素濃度を測定しました。
実際計測してみると、その数値にびっくりしました。
結論ですが、ファンヒーターを使用すると、「すぐに二酸化炭素濃度は基準値をこえます。」
子供がいるから心配だわ。
ファンヒーター使用直後、二酸化炭素濃度が基準値超え
時間 | 5:30 | 5:50 | 6:20 | 6:50 |
ppm | 600 | 1600 | 2400 | 3,000 |
在室人数 | 1 | 6 | ||
ファンヒーターON |
この表は、我が家のLDKでファンヒーターで暖房を開始してから「時間経過と二酸化炭素濃度の変化」です。
二酸化炭素の基準値は、1000ppmとされていますよ。
1000ppmを超えると身体に悪影響を及ぼします。
二酸化炭素は、少量であれば人体に影響は見られないが、濃度が高くなると、倦怠感、頭痛、耳鳴り等の症状を訴える者が多くなること、また、室内の二酸化炭素濃度は全般的な室内空気の汚染度や換気の状況を評価する1つの指標としても用いられており、二酸化炭素濃度の基準値は1000ppm以下と定められている。
引用元;厚労省
上記の表は、ファンヒーターを使用20分後には、基準値の1000ppmを超えることがわかります。
子供がいると心配だわ。
エアコンかファンヒーターか議論?
光熱費をもちだして、エアコンとファンヒーターを比較するサイトをのぞかれたことありませんか?
空気環境の観点からいうと暖房は、「ファンヒーターよりもエアンコンのほうが、二酸化炭素の数値が低いです。」
エアコンの方が空気がキレイ。
私の仕事は、「建物の空気環境測定」です。
さまざまな建物に共通することは、ファンヒーター(開放型暖房器具)を使用して、暖をとっている部屋の二酸化炭素濃度は高い傾向にあります。
環境測定で測れる数値には限界があります。
4,000ppmだ。
ファンヒーター使用の部屋はその限界値を振り切ってしまうため、正式な濃度かわかりません。
上記の表では、6:50分時点で3,000ppmです。
空気環境測定で使用できる検知管は4000ppmまでです。
それくらい高い数値になるわ。
エアコンだと室内の二酸化炭素濃度はどう?
私が行った環境測定での統計では、エアコン暖房の部屋は、二酸化炭素濃度が基準値の1000ppmを超えることは少ないです。
しかしながらエアコン使用でも高い部屋があります。
小さい部屋を多数人で使用して換気扇をまわしていない部屋は二酸化炭素濃度が高いです。
換気が重要。
いくらエアコン暖房でも、換気量が少ないと空気中の二酸化炭素濃度は上昇します。
換気量とは、人は呼吸により二酸化炭素を吐き出します、その結果室内の二酸化炭素濃度は上昇します。
それを予防するため、住宅には、24時間換気システムや室内戸には、室内ドアにアンダーカットがあります。
換気量が室内環境の最重要課題。
二酸化炭素思考、ファンヒーターの本当の光熱費
ファンヒーターで二酸化炭素濃度を管理しつつ、適切なタイミングで換気をすると、暖房は細切れになり、暖房負担はあがります。
表では、ファンヒーター使用後20分で二酸化炭素濃度が基準値を超えている。
つまりエアコンよりもファンヒーターのほうが、光熱費が高くなる可能性があります。
快適な環境にはファンヒーターはコストがかかる。
空気環境から考えるとエアコンの方がコスパが良いといえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか、我が家は雪国新潟県です。
住宅のスペックは、一般的な複層ガラス、断熱材はグラスウールです。
これでは雪国の住宅は温まりません。
そもそもエアコンで住宅が温まれば、ファンヒーターの使用は必要ありませんよね?
とはいえ、エアコンで温まる高気密高断熱住宅の二酸化炭素濃度の測定をしたことありません。
もしかすると、高気密高断熱住宅は換気効率が悪く、案外二酸化炭素濃度が高くなっているかも知れませんね。
二酸化炭素濃度は知らず知らず上昇していきます、気になった方は計測されてみては、いかがでしょうか?
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