ギターを始めたばかりの頃、チョーキングをすると爪と指の皮膚がズレて剥がれそうになるそんな違和感を感じたことはありませんか?
「深爪にした方がいいのかな?」「でも短くしすぎると逆に痛い…」
この記事では、ギター初心者が一番悩みやすい“爪の長さ問題”の正解をチョーキング時の指の仕組みから、分かりやすく解説します。
チョーキングで爪と皮膚が剥がれそうになる原因

まず知っておいてほしいのは、これはあなたの押さえ方が下手だからではありません。
チョーキングでは、
- 弦を横方向に強く押す
- 指先に回転+摩擦がかかる
- 爪と皮膚の境目にズレが発生
という、かなり特殊な力がかかります。
特に初心者は、
- 指の皮膚がまだ柔らかい
- チョーキング時に指全体で押せていない
ため、爪と皮膚の境界が引っ張られやすい状態になります。
深爪でもダメ、長爪でもダメな理由
ギターの弦を押さえることを考えると爪は短いほど良いと思いますが、チョーキングをするとなると爪が短すぎると痛くて弾けないという状況におちいります。
❌ 深爪がダメな理由
一見よさそうな深爪ですが、実は逆効果。
- 指先の皮膚がむき出しになる
- 弦が皮膚に直接食い込む
- 摩擦が一点に集中する

その結果ヒリヒリ痛い、チョーキングが怖くなる
という悪循環になります。
❌ 長爪がダメな理由
逆に爪を伸ばしすぎると、
- 弦が爪に当たる
- 爪が引っかかる
- 爪と皮膚の境目が強く引っ張られる

結果、剥離しそうな違和感 チョーキングが安定しない
【結論】ギター初心者に最適な爪の長さはこれ

ギターを弾く前提での爪切りにはちょっと注意が必要です。
ここでは、最適な爪の長さを紹介します。
✅ 正解は
指の腹から「ほんの少しだけ爪が出る」長さ
目安としては、
- 指の腹側から見て
爪が0.5mm〜1mm見える程度
これが、
- 弦が皮膚に食い込みすぎず
- 爪が引っかからず
- 指先全体で弦を支えられる
チョーキングに最も安定する長さです。
チョーキングが楽になる押さえ方のコツ(初心者向け)
爪の長さとセットで意識してほしいのが押さえ方です。
✔ 指先を立てすぎない
→ 少し指の腹寄りで押さえる
✔ 人差し指1本で無理に上げない
→ 中指・薬指を添えて支える
✔ 手首ごと少し回す
→ 指だけでなく腕の力も使う
これだけで爪と皮膚のズレ感はかなり減ります。
それでも痛い人は「弦の硬さ」が原因かもしれません
ここで大事な話です。
爪の長さ・押さえ方を整えてもまだチョーキングがつらい場合、
弦が硬すぎる可能性が高いです。
特に、
- 社会人で練習頻度が安定しない
- 指が硬くなったり柔らかくなったりする
- 久しぶりに弾くと指が痛い
こういう人ほど、弦の太さ=弾きやすさに直結します。
弾きやすさ重視なら「やわらかい弦」を選ぼう

初心者・ブランクあり社会人には、
- .009(09-42)
- さらに楽にしたいなら .008(08-38)
といった
テンションの低い弦がおすすめです。
弦が柔らかいと、
- チョーキングが軽い
- 指への負担が少ない
- 練習再開のハードルが下がる

結果的に上達が早くなります
※このあたりは別記事で詳しく解説しています👇
関連記事;ギターが弾きやすくなる弦の選び方|硬いと感じる人へ
まとめ|爪・押さえ方・弦をセットで考えよう
最後にまとめです。
- 深爪でも長爪でもチョーキングはつらい
- 正解は0.5〜1mmだけ爪が出る長さ
- 指の腹+複数指サポートで押さえる
- それでもつらいなら弦が硬すぎる
ギターの練習はちょっとした工夫で障がいが乗り越えやすい楽器です。
「自分の指が悪い」と思わず、環境を整えることから始めてみてください。

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