「ギターの音がこもって聴こえる」「ハイが抜けない」「もっとヴィンテージらしいニュアンスが欲しい」とDIYで配線交換する人の多くが、
ルシアーオブジャパン Gavitt製 ビンテージクロスプッシュバックワイヤー(7本撚線)を選びます。

fenderのデフォルト配線材でもある
このワイヤーは、
- 高域が素直に伸び、音の輪郭がシャープになる
- ミドルやローもスッキリとタイトに収まる
という特性を持ち、モダンなパーツにありがちな“曇り感”を抑えてくれます。
音質は倍音を自然に残すヴィンテージトーン寄りで、特にパッシブPU+50’s~60’s系配線と組み合わせると真価を発揮します。
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Gavitt製ビンテージクロスの特徴とブランド

- Gavitt製(ルシアーオブジャパン):3mセットで約1,000円前後(色が選べて、取り回しがしやすい)
- ノーブランドPVC配線材:3mで約500~700円(細くて硬め、被覆処理が手間)
ほんの数百円の差で、音質・作業効率・信頼性すべてが向上します。
好きな配線材を選べるのはDIYならではのメリット。

プロに頼むと材料費も高い
Gavitt社は、1950年代からフェンダーやギブソンなど米国ビンテージギターの純正ワイヤーを供給してきた名門メーカーです。
日本では「ルシアーオブジャパン」が厳選して取り扱っており、確実に“本物”のGavittワイヤーが手に入る安心感があります。
布巻きのデメリット=ノイズに弱い、は誤解。
Gavitt製ビンテージクロスワイヤーは、外部ノイズを遮断する「シールド構造」ではありませんが、それは一般的なビニール被覆ワイヤーも同じです。
つまり、被覆が布かビニールかという違いでノイズ耐性に大きな差はありません。
ノイズの入りにくさを左右するのは、ワイヤーの構造(シールドの有無)やギター内部のノイズ対策(導電塗料・銅箔など)です。
布巻きだからノイズが多いというのは、構造を混同した誤解といえます。
むしろ、Gavitt製の布巻きワイヤーは熱に強く、ハンダ時に被覆が溶けて導線が露出する事故が起きにくいため、接触不良やショートなどのトラブルを防ぎやすいという実用的なメリットがあります。
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プッシュバック構造で作業が快適に

このワイヤー最大の特徴が「プッシュバック構造」です。
通常のビニール被覆ワイヤーはカッターやニッパーで外皮を剥く必要がありますが、プッシュバックなら被覆を指で押し戻すだけで導線が露出します。
初心者でも配線作業がしやすく、電線を傷つけるリスクが少ないため、失敗も減らせます。

カッターで皮膜を剥く必要がないから簡単
ビンテージクロス被覆で見た目と耐久性を両立
「ビンテージクロス」と呼ばれる布巻きの外観は、クラシカルで高級感のあるルックスが特徴です。
見た目だけでなく、熱に強くてハンダ作業中に溶けにくいという実用的メリットもあります。

たしかにビニール皮膜はハンダが不意にあたり、よく溶かす・・・

7本撚線でしなやか&断線しにくい
導体は錫メッキ銅の7本撚線構造です。
単線に比べて柔軟性が高く、ギター内部の狭いキャビティでも無理なく取り回しが可能です。
また、振動やパーツの付け替えでも折れにくく、長寿命です。結果的にメンテナンスの手間も減らせます。

音質にも好影響。抜けの良さと自然な倍音
Gavitt製ワイヤーは、音の“味付け”をするわけではありませんが、
- 絶縁材がナチュラル素材(布)であること
- 錫メッキ銅線による電気特性
により、高域の減衰が少なく、ピッキングのニュアンスが素直に出やすいと言われています。
特にストラトやテレキャスなど、ピックアップそのものの“鳴り”を大事にしたいギターに向いています。

Gavitt製ビンテージクロスこんな人におすすめ
- 初めてギター内部配線にチャレンジする方
- ハンダ作業をできるだけ楽に済ませたい方
- ビンテージ風ルックスや音にこだわりたい方
- 配線材にも音質的な意味を求める中~上級者
- 安物ワイヤーの被覆処理でストレスを感じている方
まとめ
ルシアーオブジャパン Gavitt製 ビンテージクロスプッシュバックワイヤー(7本撚線)は、DIYギター配線の初心者~中級者にとって最もバランスの取れた選択肢です。
- 音が良くなる
- 作業がしやすくなる
- ルックスもヴィンテージ感アップ
すべてを満たすこの配線材は、あなたのギターの“中身”をアップグレードする第一歩になるはずです。

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