今回は74年製のフェンダーUSAのストラトのブリッジとペグのサビなどの汚れ落としです。
この汚れで困ったことがありました。
弦高調節とオクターブの調節をするときに、サビでネジが固着し回すことができませんでした。

無理するとねじ山が潰れちゃうからね
なので一旦、クリーニングをしてネジが回るようにしたいです。
ギターブリッジのクリーニング、おすすめの洗剤で酸性ヌリッパー

このブリッジは、ご覧のとおりでとにかく細かい部品で成り立っています。
ギター専用のサビ落としはありますが、値段が高いのと少量しか入っておらずコスパが悪い。
さらにネジがサビで固着しているので、手が届かない部分のサビを落とす必要があるわけです。
この通り細かい部分に埃もすごいですし。
そこで、サビ落としの液体に「ポチャっとパーツが満遍なく浸かるよう」洗剤にどぶ漬けしたいわけです。
【結果】わずか5分で解決する

このギターは74年製で私の知る限りブリッジの清掃はしたことがない。
どうせ作業時間が変わらないのでペグもサビを落としました。
ペグは一度交換されているようですが。
作業前は見ての通りの状態で、汚れているだけであればホコリを払ってそれで終わりでもよいのですが、オクターブのネジが回らない+弦高調節のイモネジも回し難い、レンチが舐めそうだ。

これでは困るわ
結果は画像の通り、74年製とは思えない輝きを取り戻しました。
使用した洗剤は、酸性ヌリッパーというもので清掃業界でよく知られた洗剤です。
酸性ヌリッパーを使用するメリット

酸性ヌリッパーは、金属を腐食させにくい酸を使用しています。
なので金属パーツを痛めることがありません。

安全性が高いってことね
大容量で汚れによって希釈濃度を変更できる利便性もありますよ。

経済的ね。
なにより、家庭用洗剤なので、ギター以外でも使用できる汎用性です。
ヌリッパーという名前の通り、「つけおきで汚れが落ちる。」
物理的に擦ったりすることなく落ちます。
ギター専用のサビ落としだと、綿棒だったりクロスだったりで「物理的に擦るがメイン」になるかと思いますが、
ヌリッパーではそれがありません。
作業工程

ここからはクリーニングの手順です、分解が終わればあっという間です。
実際に洗剤につけるのは5分間で、その間は放置でよいわけですから。
その後水洗いと、しっかりと拭き上げて乾燥させるのがポイントです。

洗剤つけ置きで汚れが落ちるので、
ホント簡単です。
用意する道具は以下の通り
- 計量カップ
- 酸性ヌリッパー
- タオル
- ドライバー
- プライヤー
- 工業用油
分解

分解の際にネジが簡単に回れば油をさす必要はありません。
私のネジは回らなかったので、前日に油を刺しておきました。
満遍なく塗ると良いです。
無理をしてネジを回すとねじ山がなめます、ネジのある位置がボディからすぐの上の位置です。
長いドライバーがあると便利です。

ブリッジは3つのネジでボディに固定されています。
このネジを外すには、ブリッジのサドル(弦高を調整しているパーツ)を外す必要があります。
洗浄
ここからは洗浄の手順です。

どうせならペグも一緒にクリーニングします。

かかる時間は一緒なので

10倍の希釈液を作り、どぶ漬けします。
経験上5分間で落ちると確信しているので、つけおきは5分のみ。

皿でも洗って待つ

ありがたい
仕上げ

しっかりと水洗いをします、金属パーツが酸性に傾いているとサビが起こる可能性があるので、十分過ぎ切るほど水ですすぎます。
洗い上がったパーツを吸水性抜群のタオルの上にあげます。

パーツに汚れが残っていてくすんでみえますが、拭き上げると取れます。

拭きながら磨く感じ
吸水性の良いタオルがあると便利ですよ。

仕上がりはこの通りです
つけ置きだけで隅々まで満遍なく汚れが落ちる、それがヌリッパーを使用するメリットです。

他にも、
水回りの汚れにも使用できるしね。
まとめ
いかがでしたでしょうか、労力は最小限に最大の効果を発揮する洗剤がヌリッパーの実力です。
用途はギターだけではないので、家庭の水回りの汚れ落としにも活躍します。
用途がギターパーツだけでは終わらない洗剤、それがヌリッパーになります。
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