「ピックなんてどれも同じでしょ?」
実はこれ、ギターが弾きにくい原因ランキング上位に入る誤解です。
ピックは
- 弾きやすさ
- 音の太さ・アタック感
- 速弾き・カッティングの安定感
に直結する、最も安くて効果が大きい機材。
自分も演奏が失敗ばかりしてイライラするときに、自分の腕を疑うまえにピックを変えます。
現実逃避・・・
この記事では、
- ピックの基本(厚さ・形・素材)
- 演奏スタイル別おすすめ
- よくある失敗と対策
を、初心者にもわかりやすく解説します。
ピック選びで音と弾きやすさが変わる理由
ピックは「弦に触れる最初のポイント」です。
多くの記事は音の違いばかり説明しますが、初心者にとって本当に重要なのは
引き心地(=弾いたときの抵抗感・引っかかり)
です。
実際には、
- ピックの厚さ → 弦を押し返す抵抗感
- 先端形状 → 弦への引っかかりやすさ
- 素材 → 指と弦の滑り感
が「弾きやすい/弾きにくい」を大きく左右します。
初心者が
- コードがうまく鳴らない
- ストロークが安定しない
- ピックが弦に引っかかる
と感じる原因は、腕前ではなくピックの引き心地であることが非常に多いです。
ピックの基本① 厚さ(最重要)|引き心地に直結
薄いピック(0.5mm前後)
特徴
- しなって弦に引っかかりにくい
- ストロークが軽い
向いている人
- ギター初心者
- アコギのジャカジャカ系ストローク
注意点
- 音が軽くなりやすい
- 速弾きや細かいフレーズには不向き
中厚ピック(0.7〜1.0mm)
特徴
- バランスが良い
- オールラウンドに使える
向いている人
- エレキ初心者〜中級者
- バンド演奏全般
👉 迷ったらここからが最も無難です。
厚いピック(1.0mm以上)
特徴
- 音が太い
- ピッキングが安定する
向いている人
- ロック・メタル
- 速弾き、リード中心
注意点
- ストロークは慣れが必要
ピックの基本② 形状
ティアドロップ型(定番)
- 最もバランスが良い
- 初心者〜上級者まで対応
👉 最初の1枚はこの形がおすすめ。
トライアングル型
- 3辺使えるので長持ち
- 安定感がある
ストローク中心の人に人気です。
ジャズタイプ(小さめ)
- ピッキング精度が高い
- 速弾き向き
上級者向けですが、ハマる人は一気にこれになります。
ピックの基本③ 素材
ナイロン
- 柔らかめ
- ノイズが少ない
初心者に扱いやすい素材です。
セルロイド
- 王道の音
- 適度な硬さ
昔ながらのロックサウンドが好きな人に。
ウルテム(Ultem)
- 硬くて耐久性が高い
- アタックが明瞭
エレキで抜けの良さを求める人向け。
金属・硬質素材
- 音は非常に硬い
- 弦やフレットを痛めやすい
特殊用途向け。
初心者には非推奨です。
演奏スタイル別おすすめピック
ギター初心者
- 厚さ:0.6〜0.8mm
- 形状:ティアドロップ
- 素材:ナイロン or セルロイド
👉 まずは弾きやすさ最優先。
ロック・バンド演奏
- 厚さ:0.8〜1.0mm
- 素材:セルロイド or ウルテム
音の芯が出やすくなります。
速弾き・リードギター
- 厚さ:1.0mm以上
- 形状:ジャズタイプ
ピッキングの無駄が減ります。
アコースティックギター
- 厚さ:0.5〜0.7mm
- 形状:トライアングル or ティアドロップ
ストロークの鳴りが自然になります。
よくある失敗例
① 最初から厚すぎるピックを使う
→ 弦に引っかかって弾きにくい
② 見た目だけで選ぶ
→ 音やタッチが合わない
③ 1種類しか試さない
→ 正解に辿り着けない
ピックは消耗品。何種類か試すのが正解です。
まとめ|ピック選びでギターは一気に弾きやすくなる
- ピックは音と弾きやすさに直結
- 迷ったら「0.7〜0.8mm・ティアドロップ」
- スタイルが固まったら厚さ・形を調整
たった数百円で、
「あれ?弾きやすくなった」
と感じられるのがピックの世界です。
ぜひ色々試して、自分の1枚を見つけてください。

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