寝室の二酸化炭素濃度が以外にも高く、次に気になった場所は、車内です。
一度は運転中、眠りにおちた瞬間がありませんか?
車内で眠くなると何故か窓を開けませんか?
無意識的に。
そして車内は、よく眠くなりませんか?
この記事では、車内の二酸化炭素濃度の測定結果と身体的影響をお伝えしたいと思います。
内気循環の車内、二酸化炭素濃度は?
以前職場で毎日片道1時間30分の運転していました。
どうしようもなく眠くなり、信号待ちで一瞬眠りに落ちることが度々ありました。
その時はブラックガムを噛んだりして工夫はしていましたが、あまり効果はありませんでした。
眠くなる原因は二酸化炭素濃度だっととしたら、ガムを噛んだりしたことでは眠気が解消しません。
そして、睡眠を十分とっていても眠くなる可能性があります。
これから解説します。
内気循環で計測開始
空調の熱を効率的使いたいと考えて、内気循環を良く使用します。
ガソリン代も高くなっていますので…….
早速、内気循環での二酸化炭素濃度を計測したいと思います。
計測は以下の条件のもと実施しました。
- 業務用のハイエース。
- 大人3名が乗車。
- 二酸化炭素濃度の計測は実際に空気環境測定で使用する検知管を使用。
- 二酸化炭素濃度は計測位置は検知管の位置は目線の高さ。
内気循環とは、車内の空気を循環させることです。
実測結果
6:47 | 6:57 | 7:07 | 7:17 | 7:29 | 7:39 | 7:46 | 7:57 | 8:07 | 8:13 | |
二酸化炭素濃度ppm | 1000 | 1400 | 1000 | 1700 | 2000 | 2000 | 1900 | 1100 | 1000 | 1000 |
備考 | 測定開始 | 料金所で 窓が開く | 外気導入 スタート |
この表は時間の経過と車内の二酸化炭素濃度を測定したものです。
赤字になっている箇所が内気循環での測定値になります。
結果解説
1000ppm以内が二酸化炭素濃度の基準値となっています。
車内は2000ppm以上二酸化炭素濃度が上がりません。
ハイエースという車としては広い空間、そして大人が3名。
このハイエースには、2000ppmに抑えられる換気量があることがわかります。
おそらく、このハイエースの気密そこまで高くないのでしょう。
二酸化炭素濃度は「人数」「車種」「広さ」「気密」これらが、変われば二酸化炭素濃度は変数になります。
例えば、7人ハイエースに乗車していれば、二酸化炭素濃度が倍になると考えることができます。
または、ハイエースに3人ではなく、車内容積が小さい軽自動車に3人だと二酸化炭素濃度は高くなります。
二酸化炭素濃度の基準値は1000ppmです。
詳細はこちら。
【体調が悪い原因かも】二酸化炭素濃度の目安1000ppmとは?
車内の二酸化炭素濃度は、外気導入が効果的。
「内気循環」での車内の二酸化炭素濃度はすぐに基準値の1000ppm超えることがわかりました。
では「外気導入」にするとどうなるか? 測定してみました。
外気導入は、トンネル内やトラックなのど排気ガスが出ている車が前にいると使用を躊躇ってしまいますよね。
オートエアコンの場合は内気導入に設定されている場合が多く、外気導入を使用したことがない方も多かもしれません。
「内気導入」と「外気導入」では車内の二酸化炭素濃度が変化します。
外気導入での結果
6:47 | 6:57 | 7:07 | 7:17 | 7:29 | 7:39 | 7:46 | 7:57 | 8:07 | 8:13 | |
二酸化炭素濃度ppm | 1000 | 1400 | 1000 | 1700 | 2000 | 2000 | 1900 | 1100 | 1000 | 1000 |
備考 | 測定開始 | 料金所で 窓が開く | 外気導入 スタート |
外気導入での測定値は赤字になります。
結果
外気導入により二酸化炭素濃度は1000ppmほど下がりました。
ギリギリ基準値という数値ですよね。
これ以上さげるには、外気導入量を増やすしかありません、窓を開ける換気が必要になります。
3人の乗車で1000ppmほどですので、もしも4人の乗車していたら、外気導入での換気量では、足りないということが見えてきました。
では、車内での二酸化炭素濃度は身体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
車内の二酸化炭素濃度高いとどうなる?
先ほどの計測結果から、そもそも「車内は空気が滞りやすい」なぜなら、二酸化炭素濃度の初期値が1000ppmと、基準値ギリギリだったからです。
昨今の感染症騒ぎで、室内の空気環境にフォーカスされるようになり、デジタルの二酸化炭素濃度計が設置された店舗が増えているようです。
ドライバーは、車内の空気環境にもっとフォーカスしてもよいのではないか? と私は考えます。
では、二酸化炭素濃度が高いとドライバーの身体にどのような症状がでるのか、解説します。
二酸化炭素濃度が高いと現れる症状
引用元;厚労省
こちらの表は、二酸化炭素濃度が身体に及ぼす影響についてです。
実は、4000ppmまでは睡眠効率が向上する統計があります。
今回計測した車内の二酸化炭素濃度は、1000ppm〜4000ppm内の数値でした。
眠くなる可能性が十分ある数値です。
運転中に睡魔を感じるのは、二酸化炭素濃度の影響が十分考えられます。
居眠り運転の事故は重症率が高い。
居眠り運転の事故件数は比較的すくなが、居眠り運転の事故は死亡、重症率が高い
引用元;日本自動車研究所
二酸化炭素濃度が向上することで、眠くなる症状が発生することをお伝えしました。
居眠り運転の事故事例を見ても、二酸化炭素濃度が原因という事例はありませんが、眠くなる要因の一つということは明らかな事実です。
車内の計測結果ですが、初期値から高い数値(1000ppm)が測定されています。
社内の乗車人数や換気量で空気環境は変わります。
眠くなるというお悩みがある人は車内の二酸化炭素濃度に着目してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか、車の二酸化炭素濃度は外気の換気量により左右されます。
車内の二酸化炭素濃度が適切になるかは、車内の人数や換気量でかわります。
二酸化炭素濃度は、「目に見え数値化」されると換気のタイミングを把握することができます。
眠くなるは二酸化炭素濃度が基準値を大きく超えている可能性があります、計測されてみてはいかがでしょうか。
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