「ピックアップって抵抗値を測れるの?」
「テスターで断線が分かるって本当?」
そんな疑問をまとめて解決できる記事です。
この記事では、ギターのピックアップを触ったことがない初心者でもわかるように
- 抵抗値とは何か
- 正常値の目安
- 分解なしで測る方法
- 正確に測る方法
- シングルコイル / ハムバッカーの測定ページ
- トラブル時の対処法
- おすすめのテスター
を一つの記事で網羅します。
1. ピックアップ抵抗値とは?【ざっくり理解】
ピックアップ内部のコイル(銅線)がどれくらい巻かれているかを示す指標で、
数値によって状態の良し悪しを判断できます。
| ピックアップ種類 | 抵抗値の目安 |
|---|---|
| シングルコイル | 約5kΩ〜7kΩ |
| ハムバッカー | 約7kΩ〜12kΩ |
| 高出力ハムバッカー | 12kΩ〜16kΩ |
正常範囲内なら問題なし。
大きくズレている場合は断線・ショート・接触不良の疑いがあります。
2. 正常値・異常値の判断まとめ
| 測定値 | 状態 |
|---|---|
| 5〜12kΩ前後 | 正常 |
| 1〜2kΩ以下 | 部分断線・ショート |
| 0Ω表示 | 完全ショート |
| ∞(インフィニティ) | 断線 |
| 数値が揺れ続ける | 接触不良 |
異常値が出たら、次に配線・ジャック・ポットを順番に疑っていきます。
3. 測定前に必要な道具

最低限必要なものは2つだけ。
- デジタルテスター(必須)
→ 抵抗値が測れる機能があればOK - シールドケーブル
→ ギターに挿して本体から測る場合に使う
テスターは1,000〜2,000円で十分。
ギターの断線・ノイズトラブルにも使えるので、買って損はありません。
4. 【分解不要】ギター本体から抵抗値を測る方法
最も簡単で、初心者向けの方法です。
▼ 測定手順
- ボリュームを最大にする
- シールドをジャックに挿す
- テスターを「Ω(抵抗)」にセット
- 赤リード:シールドの先端(Tip)
- 黒リード:シールド根本(Sleeve)
- 数値を読み取る
▼ この方法の特徴
- 分解不要
- 断線チェックに十分
- 正確な値より少し低めに出る
まずはこの方法で大まかな状態を把握できます。
5. 【精密測定】ピックアップを直接測る方法
リード線直では測れない理由と、現実的に“正確な値”を取る手順
ピックアップの抵抗値を正確に測るには、
「リード線を直接テスターに当てる」という説明をよく見かけます。
しかし実際には、
リード線はポットやスイッチなど複数のパーツに接続されているため、他の回路の影響が必ず乗ります。
そのため、次のような理由で「リード線直当て」は現実的ではありません。
- リード線は他のパーツに半田付けされている
- ポットの抵抗値が並列状態で測定値に混ざる
- セレクターの接点状態で値が大きく変動する
- ギターを完全に分解する必要があり、メリットが少ない
では、どうすれば正確な値を取れるのか?
結論は以下の通りです。
正確な測定方法(ギターを分解しないで可能な範囲)
1. セレクターで測りたいピックアップだけを選ぶ
→ 他のコイルが並列に入らず、誤差が減る。
2. ボリュームとトーンを10(フル)にする
→ ポットの抵抗値が最小限の影響となり、比較的安定する。
3. ジャックの先端(Tip)とスリーブ(Sleeve)を測る
→ ギターを分解せずに、「ほぼ正確な値」に近い数字が得られる。
より厳密に測りたい場合(分解を伴う方法)
もしあなたが
「本当に純粋なピックアップのコイル抵抗だけを知りたい」
という場合は、以下が最も確実です。
✔ ピックアップのホット線を一度だけ外して測定
- ポットやスイッチを介さない
- コイル単体の純粋な抵抗値が測れる
- 半田を一箇所外すだけでOK
完全にピックアップを外す必要はありません。
ホット線(通常白または黄色)を1箇所だけ外して測れば、
元に戻す作業も最小限です。
ハンダごての使用方法はこちら↓
測定手順
- ギター裏 or ピックガードを開ける
- ピックアップの**Hot(白or赤)とGround(黒)**を確認
- テスターをΩにセット
- 赤 → Hot
- 黒 → Ground
- 数値を読む
注意点
- 内部配線が混んでいるとやや難しい
- 誤って別パーツに触れないようにする
6. シングルコイルの測定方法まとめ(関連記事リンク)
ストラト系など「シングルコイル」の場合は、下記の記事が参考になります。
こちらの記事では
- シングルコイルの正常抵抗値
- 分解なしの測り方
- 断線しているときの判断基準
- 実際のテスター数値の例
が詳しく解説されています。
初心者はまずこちらを読むと理解が深まります。
7. ハムバッカー測定方法まとめ(関連記事リンク)
レスポール系など「ハムバッカー」の場合はこちら:
👉 ハムバッカーのテスター測定法とおすすめ機種
こちらでは
- ハムバッカーのコイルの仕組み
- 直列 / 並列時の抵抗値の違い
- 正常値と異常値の見分け方
- 実例の数値
が詳しく載っています。
8. よくあるトラブルと原因まとめ
以下の症状が出た場合は、原因を順番に潰していきます。
| トラブル | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 値が安定しない | ジャックやシールドの接点汚れ | 接点洗浄 |
| ゼロ表示 | コイルがショート | PU交換または分解修理 |
| ∞表示 | 完全断線 | 配線チェック or PU交換 |
| 反応なし | テスターのレンジ違い | 20kΩなどに設定 |
関連記事;ギターポットのボリュームが効かない/効きが不自然な原因と対処法
関連記事;【ピックアップ交換方法】2000円Musiclily Basic ハムバッカーピックアップ編
9. まとめ
ギターを「自力で診断」できるようになります。
- ピックアップの断線判断
- ポットの抵抗値チェック
- スイッチの導通確認
- シールドの断線チェック
- ノイズの原因特定
- アース線が生きているか確認
1〜2回使えば、リペアショップに持ち込むより元が取れます。
迷ったらこれがおすすめ、アマゾン売れ筋テスター
以下で紹介するテスターは、導通・断線チェックが正確にできるうえ、コスパも優秀です。
ギター修理や配線の確認を始めたい方は、まずこの中から選べば間違いありません。
デジタルテスター売れ筋
| メーカー | 商品名 | 型番 | 参考価格(税込) | 1か月の売上件数(目安) | 主な特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| OHM(オーム電機) | 普及型デジタルテスター(大型ロータリースイッチ) | TST-KJ830(08-1288) | 1,300円 | 3000点 | トランジスタチェック機能付き。初心者でも扱いやすい定番モデル。 |
| HIOKI(日置電機) | 日置電機 3244-60 ( テスター デジタルマルチメーター DMM ) カードハイテスタ 日本製 電圧 抵抗 導通 電気 測定 小型 | 3244-60 | 4,509円 | 900点 | 日本製の高精度テスター。薄型・軽量で携帯性に優れる。 |
| TESMEN | TESMEN TM-510 テスター 、4000カウント デジタル 小型 マルチメーター、スマート測定オートレンジ、非接触電圧検知機能付き、 AC/DC電圧計 抵抗 連続性 – グリーン | TM-510 | 1,799円 | 800点 | 4000カウント表示、オートレンジ・非接触電圧検知機能付き。 |
| AstroAI | 6000カウント テスター デジタル マルチメーター オートレンジ 電圧 電流 真の実効値 抵抗 連続性 静電容量 周波数 電圧計 ダイオード トランジスタ 温度測定テスター 手動 自動モード | 6000カウントモデル | 3,799円 | 500点 | 真の実効値(True RMS)対応。静電容量・周波数測定も可能。 |
アナログテスターのおすすめ
| メーカー | 商品名 | 型番 / 品番 | 参考価格(税込) | 1か月の売上件数(目安) | 主な仕様・特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ELPA(エルパ/朝日電器) | アナログテスター | EAT-02NB | 1,782円 | 100点 | 導通チェックブザー付き ミラー付き目盛板・テストリード保護キャップ付き |
| OHM(オーム電機) | アナログテスター 多機能タイプ | TST-AN501(品番 08-1286) | 1,473円 | 50点 |
デジタルとアナログの違いまとめ
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| デジタル | 数値が正確・見やすい・ブザー付きが多い | 初心者・正確に測定したい人 |
| アナログ | 針の動きで変化が直感的に分かる | 慣れている人・感覚的に確認したい人 |
ギターリペアではワニクリップが必須です、合わせて購入をおすすめしますよ。

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