ギターのネック交換をしていたとき、私は仕上げを急ぐあまり 下穴を十分に開けずに木ネジをねじ込み、結果としてネジ頭を折ってしまいました。
その際、ネジザウルスを試したものの 私のケースでは抜けなかった という体験談です。
※ネジザウルス自体の品質を否定する意図はまったくありません。
あくまで “この条件では難しかった” という記録です。
失敗談、下穴が浅いままメイプル材へ木ネジをねじ込み…

ストラトのネックポケットは硬いメイプル材。
本来なら、木材の硬さに合わせた 下穴の深さと太さ が必要です。
しかしこの時は、
- 下穴が浅い
- ドリル径が少し細かった
- 抵抗があっても無理にねじ込んでしまった
という三重のミスが重なり…木ネジの頭がポキッと折れる結果に。
ネジが少し露出していたので、ネジザウルスに望みをかけた

折れたネジはわずかに飛び出していたため、「これはネジザウルスならいけるかも?」と思い試してみました。
職場で何度かネジ頭が潰れたネジを抜く時に使用していました。
その効果は抜群で期待値大でしたが・・・
ネジザウルスでも抜けなかった

理由は、
- 露出が短すぎて掴めない
- 材がメイプルで保持力が強い
- 掴んでも滑ってしまう
という条件が揃ってしまったため。

メイプル材はすごく硬い
※ネジザウルスは“ネジ頭”を掴む工具なので、今回のように 完全に頭が無いケースでは成功率が下がる のは当然といえます。
ネジザウルスが活躍しやすい状況
今回の失敗から、逆に“ネジザウルスが真価を発揮するケース”も理解できました。
- 折れたネジがもっと長く露出している
- 木材がメイプルより柔らかい(杉など)
- ネジ頭が潰れただけで、形は残っている
- サビつきネジ・固着ネジなど
つまり、
ネジザウルスは「掴める状態のネジ」に対して非常に強い
ということです。
今回の本質的な失敗原因:下穴不足

ネジザウルスが悪いわけではなく、
今回の問題は “下穴を十分に開けなかった” ことでした。
特にメイプルのような硬材では、
- 下穴が浅い
- 下穴径が細すぎる
といった条件が揃うと、木ネジに余計な負荷がかかり 折れやすくなります。
つまり、ネジ折れを防ぐ最も確実な方法=正しい下穴加工なのです。
下穴加工を安定させるには工具が重要

「ギター用の細い下穴を正確に開けたい」
「材の硬さに合わせた穴径にしたい」
という場合、適切な工具があるだけで失敗率が激減します。
以下のような工具をセットで揃えておくと安心です
👉 精密な下穴が開けられる電動ドリル
👉 木ネジ用の下穴ドリルビットセット
👉 ネジ頭が潰れたときの最終手段・ネジザウルス
まとめ
今回の教訓は、
- ネジザウルスは優れた工具だが、万能ではない
- “折れないようにする”には下穴が最重要
- 下穴加工を正確に行う工具を用意することが最良の予防策
ということでした。
ネジ折れで苦労しないためにも、ぜひ 適切なドリル工具+ネジザウルス の組み合わせを備えておくことをおすすめします。


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