ギターの音を変えたいと思った時や、ギターのボリュームやトーンが効かない場合「コンデンサー交換」は「かなり簡単にできるカスタマイズ」です。
ただし、ここで多くの人がつまずくのがはんだ付けの温度設定です。
- ハンダがうまく溶けない
- パーツを焼いてしまう
- 配線がぐちゃぐちゃになる
こういった失敗は、ほぼ温度とコテの性能が原因です。
適切な温度で作業できれば9割は成功するとも言えます!
そこで今回は白光FX600を使って実際にコンデンサー交換を行いながら、初心者でも失敗しない温度設定と使い方を解説します。
白光FX600を使った理由

コンデンサー交換にFX600は十分すぎるスペックです。
とはいえ、5000円の値段は「ちょっと高い感覚ではないでしょうか?」
ハンダごては1000円ほどで買える商品がありますので、この白光FX600はプレミアムな分類です
私がわざわざこれを使う理由は、どんなシーンにも対応でき、寿命の長い商品だからです。
迷ったらFX600で間違いありません。
ちなみに、検討されるかたは、
購入時はFX600-1ではなくFX600-2を選んでください。
FX600-2を選ぶ理由は、家庭用コンセント(2ピン)でそのまま使えるためです。
業務用のFX600-01はアース付きプラグのため、一般家庭では使いにくい場合があります。
コンデンサーを疑う前にチェック!
故障の疑いでコンデンサー交換を検討しているかたへ、
「トーンが効かない」「回すとノイズが出る」といった症状は、コンデンサーではなくポット(可変抵抗器)の寿命が原因であることも多いです。
コンデンサーは頑丈ですが、ポットは物理的に回転させて摩耗するため、故障の確率はむしろ高いと言えます。
消耗品です。
はんだごてを握る前に、まずはポットの不具合チェックから始めてみてください→ギターリペア、テレキャスターの音がでない。ポッド故障?テスターでチェック、自分でやればコスパ最高
温度が安定している
安物のはんだごては温度がブレやすく、ハンダが溶けたり溶けなかったりします。
FX600は設定温度をしっかり維持するため、作業が安定します。
待機中にも過度に熱くなりすぎないので安心です。
はんだごての温度に気を取られることがありません!
だからこそ、FX600がおすすめです
立ち上がりが早い
スイッチを入れてからすぐ使えるので、作業効率がかなり良いです。
連続使用にも耐えるだけのスペックです
熱量が十分ある
ポットやジャックなどの金属部分でも、しっかり熱が伝わります。
ポットの背中は金属面が広いためハンダごての種類によってはハンダが溶けないことがあるんですよね。
4000円ほどが最安値です。
実際にコンデンサー交換してみた

今回は一般的なギターのトーン回路でコンデンサー交換を行いました。
作業自体はシンプルですが、成否を分けるのは温度設定です
今回使用する道具は以下のとおりです。
作業前の準備(養生)

作業前にコントロールポット周りをタオルなどで軽く養生しておきます。
- コテ先の接触による焦げ防止
- パーツ落下によるキズ防止
初心者は特にやっておくと安心して作業できます
※作業箇所は見えるように部分的に覆うのがポイント
作業の基本手順①:古いハンダを溶かす

まずは既存のハンダを溶かします。
370度に設定します

「FX600は設定温度に達してもランプの色は変わらず、点滅によって温度維持状態を示します」
点滅状態になれば作業開始です!
- コテ先をしっかり当てる
- 1〜2秒待って温める
- 無理に引っ張らない
溶けきる前に触るとパーツ破損の原因になります
1〜2秒後にハンダがじわって溶け始めます
作業の基本手順②:パーツを外す

ハンダが溶けたタイミングでコンデンサーの足を外します。
コンデンサーのリード線は高温になるのでピンセットで持ちましょう。
ポイントは
- 溶けた瞬間に外す
- 引っ張りすぎない
- 片側ずつ丁寧に行う
焦ると配線ごと外れるので注意
作業の基本手順③:リード線の長さを調整する
新しいコンデンサーのリード線はそのまま使わず、ポットとの距離に合わせてカットします。
今回使用するのは、オレンジドロップです。

- 軽く余裕を持たせた長さにする
- 先に曲げてからカットする
- 他の端子に触れない長さにする
ピッタリすぎると作業しにくくなります
仮固定する時に、ちょっと曲げたりして倒れないようにできるだけの、長さを残そう。
作業の基本手順④:コンデンサーを仮固定する

リード線を端子に通し、軽く固定します。
- 端子から1〜2mm出る長さに調整
- 軽く引っ掛けると安定する
この状態を作るとハンダ付けが一気に楽になります、
端子にハンダが載っていてリード線が通らない場合は、古ハンダを吸い取る必要があります。
詳しくはこちら
ハンダ回収のベスト?ギターリペアにおけるハンダ吸い取り機と吸い取り線の使い分け【使い方も解説】
作業の基本手順⑥:本付け(ハンダ付け)

ハンダコテを端子に当て、ハンダを流します。
音響用ハンダを使うと、スッと端子を覆うようにハンダが流れます。
端子の穴が覆われればOKです
- 端子には、コテ→ハンダの順で当てる
- 一瞬で溶かしてなじませる
- すぐにコテを離す
理想はツヤのある山型です
はんだこてがおすすめです
ギターコンデンサー交換で、失敗しない温度設定

ギターコンデンサー交換で必要な温度は320〜370℃の間です。
FX600では十分すぎるスペックです、
200℃から500℃までの6段階の調整ができますので。
ギターパーツのハンダづけならこれ1本持っていれば十分です。
基盤へのハンダづけも可能で、オールラウンドに使える商品です。
320℃
端子のハンダづけは320℃でも作業できます。
ちょっと溶解までに時間がかかる感じです、古いハンダは溶けづらい場合があるので、
320℃で試してみて問題なければOKという感じです
- 溶けるが気持ち遅い
- 作業時間が長くなりがち
370℃(おすすめ)
古いハンダは1秒後に溶け出す感じです。
端子へのハンダづけは370℃に設定すれば問題ないでしょう!
急激に溶解が始まらないので安心して作業できます!
新しいハンダはスッと溶けて端子に馴染みます
- スムーズに溶ける
- 作業時間が短い
- パーツへの負担が少ない
最もバランスが良い温度
400℃
端子の場合ここまでの温度は不要です。
ポッドの背中のハンダづけは400℃を使用します。
- すぐ溶けるが
- 初心者はミスしやすい
はんだこてがおすすめです
初心者がやりがちな失敗
温度が低すぎる
ハンダ作業に恐怖があり、低温でスタート、または焦って開始。
FX600は設定温度到達のランプ表示が明確ですので、パーツごとの適切温度に設定すれば、
失敗することはありません。
- ハンダが溶けない
- 長時間当てる
- パーツ破損の原因
温度が高すぎる
- 焦って作業する
- ハンダが広がる
- 配線が汚くなる
適温で短時間が最重要です
安物はんだごてとの違い
安価なはんだごて
- 温度が安定しない
- 溶けるまで時間がかかる
- 作業ストレスが大きい
FX600
長時間の作業も電源を入れっぱなしでも安心して作業できます。
たとえば、コンデンサーのリード線を切ったりしている間のハンダごての待機時間ですね。
安心して使えるってのが良いですよFX600は。
- すぐ溶ける
- 作業がスムーズ
- ミスが減る
体感で難易度が一段下がります
さらにコテ先は消耗品です、
FX600は、交換用の小手先も簡単に手に入るので、末長く使える1本と考えて間違いありません!
まとめ
- 温度は380℃前後がベスト
- 予備はんだで成功率アップ
- リード線は距離に合わせて調整
- 端子から1〜2mm出すのが理想
- 養生すると安心して作業できる
コンデンサー交換はシンプルですが、温度と下準備で成功率が大きく変わります
ギターのハンダづけは問題ありません


コメント