「ギターの音をもう少し変えたい」
「今使っているピックアップを交換してみたい」
「でも、ピックアップ交換って自分でもできるの?」
そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
ギターのピックアップ交換は、はんだ付けの作業ができれば、自分で交換することができます。
ただし、ピックアップの種類やギターによって配線方法が違うため、初めて交換する場合は、必要な道具や配線を確認してから作業することをおすすめします。
この記事では、ギターのピックアップ交換について、
- 自分で交換できるのか
- お店に頼む場合の料金・工賃
- 自分で交換する場合に必要な費用
- 必要な工具
- ピックアップ交換の基本的な方法
について紹介します。
後半では、実際にハムバッカーを交換したときの作業を例に、具体的な交換手順も紹介しています。
- ギターのピックアップ交換は自分でできる?
- ピックアップ交換をお店に頼む場合の料金・工賃
- ピックアップ交換を自分でする場合の費用
- ピックアップ交換に必要な道具
- ピックアップ交換は何をするの?
- ここから実際にピックアップを交換していきます
- ハムバッカーピックアップ交換に必要なもの
- 1. 既存ピックアップを外す
- 2. 新規ハムバッカーピックアップ、マウント準備
- 3. 最重要:すべてのハンダ付け箇所に「予備ハンダ(ハンダメッキ)」を施す
- 4.ハムバッカーピックアップのマウント
- 5. ハムバッカーピックアップ本番結線
- 5. 組み戻す前に!音が出るか一瞬でチェックする「通電確認」の手順
- 6.ピックアップ調整
- なぜ「何W(ワット)」の固定式はんだこてはNGなのか?
- 救世主「HAKKO FX600-02」を選ぶべき3つの理由
- 完璧を求めるなら、これだけは一緒にカートに入れて!
- まとめ:工賃1回分で「一生モノの安心」を手に入れる
ギターのピックアップ交換は自分でできる?
結論からいうと、ギターのピックアップ交換は自分でできます。
ただし、弦を外してピックアップを取り替えるだけではありません。
ピックアップには配線があり、古いピックアップの配線を外して、新しいピックアップの配線をはんだ付けする必要があります。
そのため、ピックアップ交換で一番重要になるのがはんだ付けです。
とはいっても、特殊な技術が必要というわけではありません。
基本的なはんだ付けができれば、ピックアップ交換そのものはそれほど難しい作業ではありません。
実際に私も、自分のギターのピックアップを交換しています。
この記事では、そのときの作業を写真とともに紹介していきます。
ピックアップ交換はギターによって難易度が違う
ピックアップ交換といっても、すべてのギターが同じ配線になっているわけではありません。
例えば、
- ストラトキャスター
- テレキャスター
- レスポール
- その他のエレキギター
- ベース
など、ギターの種類によってピックアップの取り付け方や配線が異なります。
また、シングルコイルとハムバッカーでも配線が違います。
特に複数の配線が出ているピックアップの場合は、交換前の配線を確認してから作業することが大切です。
初めて交換する場合は、現在の配線を写真に撮っておくと安心です。
万が一、配線が分からなくなった場合でも、元の状態を確認できます。
ピックアップ交換をお店に頼む場合の料金・工賃
「自分ではんだ付けするのはちょっと不安」
「ギターを壊したくない」
という場合は、楽器店などにピックアップ交換を依頼する方法もあります。
この場合に必要になるのが、ピックアップ本体の価格とは別にかかる交換工賃です。
ピックアップを購入する場合は、
ピックアップ代+交換工賃
と考えておくと分かりやすいでしょう。
また、自分で購入したピックアップを持ち込んで交換してもらう場合は、持ち込み料金などが設定されていることもあります。
料金は店舗やギターの種類、交換するピックアップの数、配線の内容などによって変わるため、依頼する前に確認しておきましょう。
ピックアップを2個交換する場合は?
例えばハムバッカーを2個交換する場合、ピックアップそのものの価格だけでなく、2個分の交換作業が必要になります。
そのため、
「ピックアップを買えば終わり」
ではなく、交換をお店に依頼するなら工賃も含めて予算を考える必要があります。
逆に、自分で交換できれば、基本的にはピックアップ代と消耗品・工具代だけで済みます。
ピックアップ交換を自分でする場合の費用
自分でピックアップを交換する場合、気になるのが「工具を全部そろえるといくらかかるのか?」というところだと思います。
今回のピックアップ交換で使用する道具を、ピックアップ本体を除いて計算すると、約8,000円です。
| 道具 | おおよその費用 |
|---|---|
| はんだごて | 5,000円 |
| はんだごて台 | 1,000円 |
| はんだ | 1,000円 |
| はんだ吸い取り器 | 1,000円 |
| 合計 | 約8,000円 |
今回使用する道具は、ピックアップ本体を除けば約8,000円でそろえています。
ただし、これらをすべて新しく購入する必要があるわけではありません。
その他の工具は家にあるもので十分
ピックアップ交換で使用するニッパーやドライバー、カッターなどは、特別なギター専用工具を用意する必要はありません。
普段からギターの弦交換やメンテナンスをするときに使っているもので十分です。
例えば、
- ニッパー
- プラスドライバー
- カッター
- ピンセットなど
があれば、今回の作業では対応できます。
「ピックアップ交換をするために、専用工具を一式そろえなければいけない」
というわけではありません。
すでに弦交換やギターのメンテナンスをしている人なら、追加で必要になるのは主にはんだ付け関係の道具です。
今回使用したものも、特別に高価な工具をそろえたわけではありません。
はんだごて、はんだごて台、はんだ、はんだ吸い取り器を合わせても約8,000円です。
今後もギターの配線をいじったり、ピックアップを交換したりするのであれば、一度工具をそろえてしまえば次回以降も使用できます。
そのため、ピックアップ交換を何度かするつもりなら、自分で交換するという方法も十分現実的です。
ピックアップ交換に必要な道具
ここからは、今回実際にピックアップ交換で使用した道具を紹介します。
はんだごて
ピックアップ交換で欠かせないのが、はんだごてです。
ピックアップの配線を外したり、新しいピックアップの配線を取り付けたりするために使用します。
私は実際のピックアップ交換で、HAKKO FX-600を使用しています。
温度を調整できるタイプなので、作業内容に合わせて温度を変えられるのが特徴です。
ピックアップ交換では、配線だけでなくポットの裏側などにはんだ付けする場合もあります。
そのため、温度調整ができるはんだごてを用意しておくと作業しやすくなります。
はんだごて台
はんだごてを安全に置くためのスタンドも必要です。
私はgoot ST-11を使用しています。
はんだ付け中はこて先がかなり熱くなるため、机の上に直接置くのは危険です。
はんだごてと一緒に用意しておきましょう。
はんだ
もちろん、はんだも必要です。
私はKester 44を使用しています。
ピックアップ交換だけでなく、ギターの配線や電装系の作業をする場合にも使えます。
はんだ吸い取り器
古いピックアップを取り外すときなどには、はんだ吸い取り器があると便利です。
一度はんだ付けされている部分をきれいにするために使用します。
今回の作業でも使用しています。
その他の工具
このほかにも、
- プラスドライバー
- ニッパー
- カッター
- ピンセット
などを使用します。
これらはギター専用の工具ではなく、普段の弦交換やメンテナンスで使っているもので十分です。
ピックアップ交換は何をするの?
ピックアップ交換の大まかな流れは次のようになります。
- 弦を外す
- ピックアップ周辺を分解する
- 古いピックアップの配線を確認する
- 古いピックアップを取り外す
- 新しいピックアップを取り付ける
- 配線をはんだ付けする
- 音が出るか確認する
- ピックアップの高さを調整する
特に注意したいのが、古いピックアップを外す前に配線を確認しておくことです。
写真を撮っておけば、元の状態を確認しながら新しいピックアップを取り付けられます。
また、交換後はいきなりギターを完全に組み立ててしまうのではなく、アンプにつないで音が出るか確認してから元に戻すと安心です。
ここから実際にピックアップを交換していきます
ここまで説明したように、ピックアップ交換は自分で行うことができます。
とはいえ、実際の作業では、
「どの配線を外せばいいの?」
「はんだごては何度くらいにすればいい?」
「新しいピックアップの線はどこにつなぐの?」
といった疑問が出てきます。
そこでここからは、実際に私がギターのハムバッカーピックアップを交換したときの作業を例に、具体的な手順を紹介します。
使用したピックアップや工具、古いピックアップの取り外し、新しいピックアップの取り付け、配線、音出し確認、ピックアップの高さ調整まで順番に紹介していきます。
ハムバッカーピックアップ交換に必要なもの

今回は、Musiclilyの2000円ピックアップを使用します。
このタイプはピックアップからリード線が4芯線タイプになります。
初めてのピックアップ交換は、不安なことも多いはずです、私の場合は開封してなんか自分でもできそうだと感じました。
開封後のハムバッカーピックアップはこんな感じです。
ハムバッカーピックアップはこんな感じで届く
しっかりと包装されています。

早速開封。
ピックアップの取り付け位置は、ピックアップ裏に書いてあります。

不安だった要素の4本の配線、その内2本は事前に結線することになっていますが、結線済みでした。

もう処理済みでした。
しかも予備ハンダ済みです。
予備ハンダとは、事前にハンダを染み込ませる作業のことで、接続の質向上のためにします。
取説は、英語ながら配線の極性などが、視覚的に内容が理解できるので、取り付けに迷うことはなさそうです。

必要な道具
- ドライバー(細め)
- ハンダこて HAKKO FX-600
- ハンダ ケスター44
- ハンダこて台 ST-11
- ピンセット
- ハンダ吸い取り機(あれば良い)
- 弦高ゲージ
1. 既存ピックアップを外す
弦を外すし裏蓋を外す
ピックアップを取り外す時に弦が邪魔なので外します。
私は再利用します。

裏蓋を外します。

これから既存ピックアップを外していくのですが、
ボディの木部を焦がさず、パーツに無駄な熱を与えないための正しい手順と動線を解説します。

⇒ FX600-02の設定:【400℃】および【350℃】
新しいピックアップを載せる前に、まずは今付いている古いピックアップを安全に外す必要があります。
- まずポット裏のアースを外す(400℃):
- 次にポット端子の信号線を外す(350℃):
- 表から引き抜く
まずポット裏のアースを外す(400℃)

この作業は後述するキャビネットからパーツを引き出すために必要な作業です。
既存PUのシールド線(アース)がポット裏にがっちりはんだ付けされています。
ここを外すためにFX600-02を400℃にセット。
こて先を当ててハンダが緩んだ瞬間、ラジオペンチ等で配線をシュッと引き抜きます。
ポッド背中ハンダの溶かし方解説動画↓
次にポット端子の信号線を外す(350℃)

続いてダイヤルを350℃に下げ、ボリュームポットの端子(ラグ板)に付いているピックアップからの信号線(ホット)のハンダを温めて外します。
表から引き抜く
配線が完全にフリーになったら、ギターの表面からエスカッションごと古いピックアップを引き抜いて撤去完了です!


次にエスカッション(ピックアップの土台の白色のフレーム)をドライバーで外します。

確認しておくこと
- エスカッションには向きがあります。
- エスカッションを止めていたネジは、場所によって長さが違います
ここまでが既存ピックアップ撤去の流れになります。
2. 新規ハムバッカーピックアップ、マウント準備

ハンダづけの作業を成功させるための下準備の解説です。
ハンダ作業をするコントロールキャビネットの中は狭いため、一旦ポッド類を外に出します。
周囲の配線の突っ張りを解消する作業からやっていきます
トグルスイッチを緩めて配線に「遊び」を作る
トグルスイッチからポットへ伸びている配線(スイッチ線)もタイトなことが多いです。
トグルスイッチ表面のリングナットを緩め、スイッチ自体をボディの中に少し押し込むようにして、キャビティ側の配線に十分な「たるみ(余裕)」を作ってあげます。
コントロールポッドとプラグジャックを取り外す
ボディ側のナットを外しコントロールポッドを外します。
さらに、プラグジャックのナットを外します
これでキャビティ内のパーツがコントロールキャビティから引き出せるので作業しやすくなります!
3. 最重要:すべてのハンダ付け箇所に「予備ハンダ(ハンダメッキ)」を施す
ここまでで、コントロールキャビネットの中身が外にでて作業しやすい状態になりました。
ですが、
ポットが扱いやすい角度になったからといって、すぐに結線してはいけません。
これからハンダ付けする「すべての部分」にあらかじめハンダを薄く馴染ませておく(予備ハンダ・ハンダメッキ加工)のが、成功の秘訣です。
⇒ FX600-02の設定:【350℃】(ポット裏のみ一時的に400℃)
取り外した状態で、パーツにハンダが良い感じにメッキ状態であれば必ずしも必要な工程ではありません。
ベストは古いハンダは回収したほうが良いのですが、こだわる人は一手間かけてもよい工程です。
予備ハンダが必要な箇所
メッキされていない場合は予備ハンダを行う場所は以下の部分です
- 新しいピックアップのリード線(芯線・シールド外皮)の先端
- ボリュームポットの端子(ラグ板)の穴
- ボリュームポットの裏側(古いハンダを吸い取り線できれいにしてから、新しく薄く盛る ※ここだけ400℃にアップ)
- 外しておいたブリッジアース線の先端
予備ハンダの手順を動画で解説しました
なぜ予備ハンダが必要なのか?
金属同士をただ重ねて上からハンダを溶かそうとすると、熱が伝わるのに時間がかかり、パーツをオーバーヒートさせてしまいます。
お互いの面に「ハンダの膜」を作っておけば、本番はお互いの予備ハンダ同士を重ねてコテ先で一瞬(1〜2秒)温めるだけで、ハンダ同士が引き付け合うようにピタッと融合します。
パーツへの熱ダメージを最小限に抑えるための必須テクニックです。
リード線の予備ハンダ

商品によっては鈴メッキ済みで予備ハンダが必要ない場合もあります
多くの商品は赤がHOT
黒とシルバーがCOLDでこの2本を結線するケースが多いです
導線部分にハンダを乗せていきます
端子(ラグ板)の予備ハンダ

端子がメッキが残っている場合は、そのままでもOKです
完璧を求めるなら撤去して再度、予備ハンダしてください
ハンダを取り除かずに、ハンダを追加する場合、端子からハンダが垂れないよう注意です。
動作不良につながります
ボリュームポットの裏側

ここだけ400℃に設定してください。
新しいポッドの場合、紙やすりで裏側を研磨しないとハンダが乗りません。
4.ハムバッカーピックアップのマウント
ここからは取り付けになります
- ピックアップの絶縁
- ピックアップをエスカッションにとりつけ
- ピックアップをレスポールにマウント
- 配線をハンダづけ
という流れになります。
1、絶縁

白と緑に結線された部分が、剥き出しになっていると、他の配線にあたりショートしたりする可能性があるのでビニールテープや熱収縮チューブで絶縁します。
2、ピックアップをエスカッションにとりつけ

元々ピックアップとエスカッションを止めていた既存ネジがMusiclily Basicピックアップのネジ穴に対して細いため、Musiclily Basicピックアップに付属していたネジに交換します。

専用のネジが入っているよ。
バネもね。
既存ネジより一回り太いネジになりましたが、エスカッションのネジ穴にも問題なく貫通しました。

エスカッションの向きとピックアップにはネック用とブリッジ用があるので確認してマウントしてください。

説明書を見ながら取り付けすれば間違えない。

3、ピックアップをレスポールにマウント
ピックアップの配線をレスポール内部に通して配線ボックスへ引きこみます。
ブリッジ側だけ極端に長いです。

ねじ止めして、あとは配線の半付けですね。

5. ハムバッカーピックアップ本番結線

⇒ FX600-02の設定:【350℃】
予備ハンダがすべて終われば、ここからの結線作業は一瞬です。
まずはピックアップから来ている「信号線(ホット)」をボリュームポットの端子にハンダ付けします。

すでに端子とリード線の両方に予備ハンダが乗っているので、
- 端子をハンダこてで「少し温める」
- 予備ハンダが溶けた瞬間穴にリード選を通す
- ハンダが固まるまで数秒間、配線が動かないようピンセットなどでじっと保持します
隣の端子にハンダが流れる心配もありません。
こんな感じにやります↓
「ポット裏のアース・シールド処理」

⇒ FX600-02の設定:【400℃】
信号線のハンダ付けが終わったら、次は「ポットの背面(ケース)」へのアース処理です。
ブリッジアース線もここで元通りにハンダ付けします。
ハンダ付けのコツ: ここでFX600-02のダイヤルを400℃へアップ!
ピックアップのコールド線(網組シールドの外皮など)と、ブリッジアース線を、あらかじめ予備ハンダを盛っておいたポット裏に重ねます。
熱が逃げやすいポット裏ですが、お互いに予備ハンダが済んでいれば、400℃のパワーと相まって2〜3秒でスッとハンダが馴染み、完璧に一体化します。
ダラダラと熱を通さないので、ポット内部のパーツを熱で破壊することなく、ピカピカの美しいハンダ付けが完了します。
【4芯タイプの場合】余ったリード線の処理

⇒ FX600-02の設定:【320℃】
もし交換したハムバッカーが通常の2芯(網組シールドなど)ではなく「4芯タイプ」で、通常のハムバッカーとして使う場合、余った2本の線(一般的には赤と白など)を処理します。
ハンダ付けのコツは、この2本の線の先端にもしっかり予備ハンダを施し、お互いを重ねて320℃に落としたFX600-02で一瞬で溶かし合わせます。
仕上げに熱収縮チューブや絶縁テープで保護すれば完了です。
非常に細い電線ですが、320℃の安定した低温制御なら焼き切るリスクなく安全に作業を締めくくることができます。
5. 組み戻す前に!音が出るか一瞬でチェックする「通電確認」の手順
「ハンダ付けが終わった!さあ、パーツをネジ留めして弦を張ろう!」……ちょっと待ってください。
完全に組み戻した後に「あれ?音が出ない…」となったら、もう一度重い腰を上げてパーツをバラすハメになり、メンタルが崩壊します。
二度手間を防ぐために、裏蓋を閉じる前の「1分通電チェック」を必ず挟みましょう。
弦を張る前にアンプへ繋ぐ「ドライバー・タッピング」

一番手軽なのは、弦を張っていない状態でギターにシールドを挿し、小型アンプ(またはオーディオインターフェイス)に繋ぐ方法です。
アンプの音量を少し上げ、ドライバーの先端でピックアップのポールピース(金属の頭)を「コツ、コツ」と軽く叩いてみてください。
- 「ボツ、ボツ!」とアンプから音が鳴れば通電成功
- セレクターを切り替えて、フロント/リアが狙い通りに切り替わるかチェック
- ボリュームやトーンを回して、ノイズが出たり音が消えたりしないかチェック
さらに確実・詳細にチェックしたいなら「テスター」で1分!
「アンプから音は出たけど、正しくハンダ付けできているか数値で完璧に確認したい」
「4芯の結線が間違っていないか、ピックアップ本来のパワー(抵抗値)が出ているか不安……」
そんな方は、デジタルテスターを1台用意すれば、アンプに繋ぐよりも正確な『答え合わせ』がわずか1分で完了します。
アウトプットジャックに挿したシールドのプラグにテスターの端子を当てるだけで、ピックアップの直流抵抗値が正常か、どこかでショート(異常な通電)していないかが一目で分かります。
詳しいテスターを使った具体的な測定手順や、初心者でも迷わないダイヤルの合わせ方については、こちらの記事でステップバイステップで解説しています。
👉 ハムバッカー交換の総仕上げ!テスターを使った1分安心通電チェックのやり方
最終仕上げにピックアップの高さ調整をしましょう→エレキギターのピックアップ高さ調整完全ガイド、音質改善&最適なセッティング方法
6.ピックアップ調整

最後にピックアップの高さを調節します。
ピックアップの高さを調整しないと、ブリッジ側とネック側ピックアップの音量がバラバラで「あれおかしいぞ?」ということになります。
ピックアップの高さは以下の表を参考にしてください
調整は最終フレットを押さえた状態で、ピックアップのポールピースと弦との間隔を見ます。
| ピックアップ位置 | 弦位置 | 推奨高さ |
|---|---|---|
| ネックピックアップ | 6弦側 | 3mm |
| 1弦側 | 2.5mm | |
| ブリッジピックアップ | 6弦側 | 2.5mm |
| 1弦側 | 2mm |
ピックアップ高さ調整方法

ネジを回し高さを調整します。
ピックアップを組み立ててきたので、仕組みが分かりますよね。
それも自分でDIYするメリットかなと思います。
今回使用したはんだごてはHAKKO FX-600です。
では、なぜ固定式の「○W」と表示されたはんだごてではなく、温度調整式を使っているのか?
解説します。
なぜ「何W(ワット)」の固定式はんだこてはNGなのか?
コンセントに挿すだけの安価なはんだこては、「常にフルパワー」か「熱が逃げたら冷めっぱなし」のどちらかです。
これがハムバッカー交換において最大の罠になります。

今回もポッドの背中のハンダがなかなか溶けませんでした

パワー不足のハンダこてだと「そもそも作業になりませんよ」
30W〜40Wの電子工作用(パワー不足)
ハムバッカー特有の大きな金属ポット(ケース)に熱をどんどん奪われ、ハンダが全く溶けません。

パワーがないと作業できません
ダラダラとコテを当て続けることになり、結果としてポットの内部(カーボン)を熱で破壊し、ガリや音が出ない原因を作ります。
80W〜100Wの板金用(パワー過剰)
今度は熱すぎて、ピックアップから出ている細いリード線や、熱に弱いコンデンサーを瞬時に焼き切ってしまいます。

初心者ほど温度調節機能付きを選ぶべき
温度調節機能+パワー、ということでHAKKO FX600-02がおすすめです。
救世主「HAKKO FX600-02」を選ぶべき3つの理由

そこで登場するのが、グリップに温度コントローラーを内蔵したプロ御用達の「HAKKO FX600-02」です。

私は写真撮影に専念するため、作業は中学の息子がしました

点滅したら作業開始でわかりやすい
- 200℃〜500℃の無段階ダイヤル: グリップのダイヤルを指先で回すだけで、対象に合わせた最適な温度にすぐセットできます。
- 圧倒的な熱回復力(パワー): 50Wのセラミックヒーターと高感度センサーが連動。金属に熱を奪われても、一瞬で設定温度まで熱を「戻し」てくれます。
- LEDで状態が一目瞭然: 設定温度に達するとLEDが点滅。冷え切った状態で触ってイライラすることがありません。
本体と小手先との境界が太いので、安全区域と危険区域の判断ができ、使用していて危険が少ないです!
完璧を求めるなら、これだけは一緒にカートに入れて!
FX600-02のポテンシャルを120%引き出し、難所のポット裏アースをさらにイージーモードにするための「同時購入必須アイテム」です。
ブログから購入する際はぜひ一緒に揃えておきましょう。
- 交換こて先:白光 T18-D24(チゼル・マイナスドライバー型)
- 音響配線用はんだ:KESTER 44(ケスター44)
- はんだこて台:太洋電機産業(goot) ST-11(日本製)
交換こて先:白光 T18-D24(チゼル・マイナスドライバー型)
標準の尖ったこて先(B型)も悪くないですが、先端が平らな「D型」があれば勝負は一瞬でつきます。
ポット裏への接触面積(面接触)が増えるため、熱が瞬時に伝わり、400℃に設定したFX600の効果が爆発します。
数百円なので絶対にケチっちゃダメなやつです。
音響配線用はんだ:KESTER 44(ケスター44)
ギター・ベースの配線において、世界中のリペアマンやギタリストから絶大な信頼を得ている超定番はんだです。
独自のフラックス(松脂)によるハンダのなじみの良さは抜群で、FX600-02の熱制御と合わされば、ポット裏にも吸い付くように綺麗に流れます。
ミドルの押し出しが強い、これぞロックギターという芯のあるトーンに仕上がります。
はんだこて台:太洋電機産業(goot) ST-11(日本製)
高熱になるFX600-02を安全に置いておくために、しっかりしたコテ台は必須です。
このST-11はズッシリとした安定感があり、作業中にコテがひっくり返る心配がありません。
クリーニングスポンジ付きで、こて先を常に綺麗な状態に保てます。安価ながら安心の日本製で、コスパも最高です。
まとめ:工賃1回分で「一生モノの安心」を手に入れる
「はんだごてや周辺工具に数千円出すのはちょっと高いな…」と思うかもしれません。
しかし、ショップにハムバッカーの交換(2基)を依頼すると、工賃だけで安くても8,000円〜15,000円前後はかかります。
FX600-02と定番周辺グッズを揃える投資は、「リペアショップの工賃1回分」よりも遥かに安いものです。
もし安物のはんだこてを使って、高価なピックアップのリード線を溶かしたり、ポットを壊してパーツを買い直す羽目になったら、それこそ大赤字ですよね。
腕に自信がない初心者や、愛機を自分で最高の状態に仕上げたい宅録プレイヤーだからこそ、道具の力に頼るべきです。
完璧な作業環境を整えて、あなたのギターを理想のトーンへ生まれ変わらせてみませんか?



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