私のレスポールだが、音が出ない。
原因はポッドが故障していることはテスターで判明した。
早速Amazonでポッドを注文したのだが、ちょっとしくじった。
DIYでポッド交換を考えているあなたへ、ポッドの選択と修理方法について、お伝えしたいと思う。
ポッドの故障確認はこちらから↓
レスポールに適したポッドとは?
ポッド選びに絶対失敗しない方法は3つ。
- シャフトの長さ
- シャフト径
- 抵抗値
- 端子の穴サイズ
最初の2つは、既存のポットの寸法をノギスで計測することです。
そして3つめは、商品選びでよく確認してからポチること。
4つめは写真で予測するしかないが、CTS製なら間違いない
以上を間違えなければOKです。

解説してくわ!
1、シャフト長さ

ポッドのシャフトの長さはいくつかの種類があります。
- ショートタイプ: 最もスタンダードな高さで、約9mmです。フラットトップ(ボディトップが平らな)ギターに多く採用されています。
- ロングタイプ: トップ材が厚いギターに使用され、高さは約18.5mmです。現行のGIBSON USAの通常ラインなどでよく使用されています。
- VINTAGEタイプ: 「へそ付き」とも呼ばれ、高さは約6mmです。主にFENDER系の製品に純正採用されており、ピックガードやコントロールプレートなどの薄い部分に適しています。

ボディ表面にアーチがあるタイプは
長いシャフトが必要
シャフトの長さを間違えると・・・
裏から通したポッドのシャフトがボディから出ません。

そのため、
ナットが取り付けれずに、ポッドを固定できません。
もちろんコントロールノブはつけれません。

シャフト先端溝にピックを入れ回してる
レスポールのような厚みのあるボディには、ロングシャフトのポットが必要ですと一般的に言われていますが、それでも私のレスポールはこれでは長さが足りません。


基盤ありの配線レスポールは、
より長いシャフトが必要かも
写真のポッドがロングシャフトと呼ばれる種類ですが、ボディを貫通するほどの長さが足りません。

一般的には18mmがロングシャフトと認識されている、
繰り返しになりますが、既存のポッドの寸法をよく確認して同じ長さのものを購入しましょう。

次のシャフト径も確認してね
2、シャフト径

レスポールのポットを交換する際、最も注意すべき点はインチ規格とミリ規格の違いです。
インチ規格
- シャフト径: 約6.35mm (1/4インチ)
- 主にCTS社製など海外製ポットに多い
ミリ規格
- シャフト径: 約6mm
- 主に国産ポットに多い
インチ規格からミリ規格、またはその逆に交換する場合は、ボディの取り付け穴を拡張する必要があります。
そこはクリアしたのですが、ノブが入りませんでした。

既存のポッドをよく採寸しましょう。
3、抵抗値
ポットは音量やトーンを調整する部品です。
レスポールには通常、2つの音量ポットと2つのトーンポットが搭載されています。
レスポールには通常500kΩのポットが使用されています。
300kΩがよいなど色々な意見がありますが、迷ったら500を選びましょう。
4、端子の穴
端子の穴が小さいと、ピックアップからの線とコンデンサーの線がはいらない・・・
今回購入した製品はギリギリでした。
CTS製のポッドなら問題ありません。
値段について
ポッドは安い商品だと5個で1000円以下で購入することができます。
金欠の私はその値段に惹かれ
- 500kΩ
- ロングシャフト
ということだけで、既存ポッドの採寸をせずに購入してしまい失敗しました。
なにせこれ以上のシャフト長さになると1個1000円以上で高いので、躊躇してしまいました。

必ず採寸しよう
DIYギターリペア、ポッドの交換方法
ハンダコテの使用方法はこちらから↓
修理に必要な道具

修理に必要な道具は多くはありません。
以下の通りです
- ペンチ
- ハンダコテ
- ハンダ
最低限これくらいです。
手順は以下の通りです。
- 解体
- ポッドの取り外し
- ポッドの取り付け復旧
こんな感じになります。
解体

レスポール配線方法は様々なのですが、
私のような基盤にポッドが載っているタイプは、基盤をボディ外に引き出す必要があります。

ポッドが基盤に固定されている
以下の順番で作業をします。
- ポッドノブを外し、ポッドを固定しているナットを外す
- トグルスイッチナットを外し、引き出す
- 弦アースを外す
- 基盤を引き出し、ポッドナットを外す
まずは、すべてのポッドのノブを外しナットを外します。

基盤を引き出すと
トグルスイッチ側の配線が引っ張られる
トグルスイッチのナットも外しボディ裏に引き出します。
次に、弦アースをハンダではずします。

弦アースを外さないと、基盤が取れない
既存ポッドを取り出す
ハンダで繋がれた線を外していきます。
接続がわからなくならないように、写真を撮っておきましょう。
細い配線はハンダが当たると皮膜がとけてしまうので、事前にどの線から外していくかを練っておきましょう。

段取りが大事
新規ポッドを取り付ける
ここからは新しいポッドを取り付け手順です。
- 表面を紙やすりで削り
- 端子に予備ハンダ
- 端子を曲げる
- ハンダを流す
ざっと手順はこんな感じです。
まずは、ポッド表面を削ります。
ピカピカでもったいないかもしれませんが、削らないとハンダが密着しません。

予備ハンダをします。
予備ハンダとは、はんだ付けをする前に、はんだを溶かしてこて先や部品に流しておくことで、ハンダめっきとも呼ばれます。

端子を曲げます。

ハンダを流します。

基盤に乗せてナットをしめます。
ポッドに配線を繋いで復旧していきます。


ちょっと難しそうと思ったら、
プロにお願いしてみて。
仕上がったあと、トーンが効かなかったり、音が出ない場合は丸印のハンダ不良を疑ってください。


気づきにくい・・・

経験したのね・・・
DIYでポッド交換するメリット、リペアの相場?

DIYするか、プロに頼むか悩む方もいらっしゃるとおもいます。
そこでポッド交換リペアの相場をお伝えします。

ポット交換の相場は、およそ3,000円から6,000円程度。

ポッドに寿命があるならDIYがお得。
具体的には、
- ESPギターワークショップの料金表では、ポット交換を含むジャック、スイッチ交換の料金は3,300円です。
- 島村楽器のリペア料金表では、ポット交換の料金が4,400円となっています。
ただし、これらの価格はあくまで目安ですよ。

ポッドの寿命
ポットの寿命は使用頻度や環境によって大きく異なりますが、一般的には以下の目安です。
- 適切なメンテナンスを行えば、5年から10年以上使用できることもあります。
- 頻繁に使用する場合や、埃や湿気の多い環境では寿命が短くなる可能性があります。
ポットの劣化の兆候としては、
- ボリュームやトーンの調整時にノイズが発生する
- 特定の位置でサウンドが途切れる
- 回転が滑らかでなくなる

これらの症状が現れた場合、ポットの交換を検討する時期かもしれません。
定期的なメンテナンスや清掃を行うことで、ポットの寿命を延ばすことができます。
また、高品質なポットを使用することで、より長期間の使用が可能になる場合もあります。
まとめ
レスポールのポット交換は、適切な知識と工具があれば十分にDIYで行えます。
インチ規格とミリ規格の違いに注意し、ギターの仕様に合った適切なポットを選ぶことが重要です。ポット交換によって、あなたのレスポールに新たな生命を吹き込むことができるでしょう。

DIY修理は楽しみながら慎重に行いましょう。
不安な場合は、経験者のアドバイスを求めるか、専門店に相談することをおすすめします。
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