ギターでハンダ付け作業をしてみたい、そこで悩むことはハンダごて選びではないでしょうか?
私はインターネットでギターのハンダづけ作業を見よう見まねで始めました。
ハンダごて選びは人それぞれの持論があってなにが正解か曖昧です。
その結果、
HAKKOハンダごて30Wを購入した後に見た情報で「30Wじゃ足りない」と書いてあったので、60Wを購入しました。
「経験したことがないこと」って、いろいろな情報に左右されますよね。
20Wは容量が少ない、30Wはというと・・・60Wは大きすぎるとか・・・
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どっちやねんって感じです。
結論からいうとHAKKOのハンダは20〜60W、10刻みで選択できますが、初心者は30Wで十分かなという気がします。
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それで、不安なら40Wを選べばよい
W数ですが、ハンダ付けの際、加熱が足りないと音に影響するとか言いますが、そもそもハンダが溶けないと作業できないわけです。
結論ですが、30Wでギターハンダ作業は網羅できると思います。
それが効率的かどうかは別として。
この辺は後半のそもそもWとは?という見出しで解説します。
私が感じたHAKKOのハンダは30Wと60Wの違い
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ハンダごてと呼ばれる商品であれば、ギターパーツについているハンダは溶かせると感じてませんか?
ハンダの場所によっては、「溶かせない」または「溶かしにくい」ハンダが存在します。
ハンダの熱が吸収されてしまう大きな金属面上のハンダは、なかなか溶けません。
ギターでハンダ付けする一番広い金属面というとギターポッドの背中になります。
30Wと60Wの違いとは?
画像のタイプのHAKKOのハンダは温まるまでに時間がかかります。
60Wのハンダは温まればギターポッドの背中のハンダは簡単に溶けます。
その一方30Wはコテ先をあてるとじっくりと溶け始める感じです。
とはいえ、
初心者からするとじんわり溶けるハンダの方が使いやすいような気がします。
60Wは、部品に熱が加わりすぎるのではないかと結構気を使います
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特に細い配線
ということで、初心者が安心して使えるのが30W、という結論です。
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40Wという選択もありですね。
そもそもハンダこてのW数とは?
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W数=加熱温度の限度
という認識を持っていた私ですが、どうやら違う気がしています。
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4本のハンダを所有していますが
どうもこのW数でハンダごてを選ぶのは、ちょっと違う気がしています。
ハンダごてのW数(ワット数)をこれから解説します
熱容量と熱回復率
高いW数のはんだごては、より大きな熱容量を持ち、熱回復率が良くなります。
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ハンダ付けはコテの熱を奪う
これにより、連続作業がしやすくなり、鉛フリーはんだにも対応しやすくなります。
鉛フリーのハンダは、鉛入りより溶けにくいです。
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ギター修理は連続でハンダづけするこはないよね。
こて先の温度の違い
温度調節機能がないはんだごての場合、W数が高いほどこて先の温度が高くなる傾向があります。
とはいえ、W数=温度限界値という認識はあまりあてになりません、温度調節機能がついたハンダが多く出回っているので。
私の持っている「とあるハンダで最大450℃まで温まるという商品」ですが、ポッド背中のハンダが溶けません。
W=能力
温度=能力
という構図で購入するよりも、ギターリペアで使用されている実績がある商品を買うのが正解です。
適用範囲
高W数のハンダごては、より大きな面積や熱容量の大きい部品のはんだ付けに適しています。
W数を選ぶ基準はここだと思います。
ハンダゴテする部品の素材と面積に合わせてWを選ぶのが正解です。
立ち上がり時間
一般的に、高W数のハンダごては、使用開始時の温度上昇が速い傾向がありますが、これも種類によります。
ギターリペアにおいて、HAKKOのハンダごては信頼性が高く、30Wと60Wの両方が使用されています。
それぞれの特徴と推奨用途を比較してみましょう。
ハンダ能力のまとめ
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下記の表はハンダごて30Wと60Wの比較をしたものです。
両方ともギターのハンダ付けをする能力がありますが、それぞれ特徴があります。
どちらを選んだら良いか?迷った時は参考にしてください。
特徴 | 30Wはんだごて | 60Wはんだごて |
---|---|---|
初心者向け | ✓ | |
細かい作業 | ✓ | |
小〜中程度の金属面 | ✓ | |
制御しやすさ | ✓ | |
大きな熱容量 | ✓ | |
熱回復率 | ✓ | |
大きな金属面・太い配線 | ✓ | |
鉛フリーはんだ対応 | ✓ |
温度調整機能付きおすすめモデル
それ以外の選択肢でHAKKOのFX-600シリーズは、温度調整機能付きで温度設定ができるため、ギターリペアに適しています。
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以下のような理由で評判が良いですよ!
- 温度調節機能があり、初心者でも簡単にハンダ付けができる
- 低温度設定が可能で、樹脂やPPの加工・接合にも使用可能
- 温度調整範囲が広く、使いやすい
- この価格帯で品質が高く、信頼性がある
- 加熱が速く、立ち上がり時間が短い
- セラミックヒーターの立ち上がりが早く、設定温度までの加熱時間が短い
ちょっと値段が張りますが、これがあれば安心です。
まとめ
はんだ付けの際は、W数よりも、対象のはんだを適切に溶かせるかどうかを重視することが重要です。
ということで、ギターのリペアで使用されている実績のあるハンダごて購入をおすすめします。
ギターリペアの初心者には30Wのはんだごてがおすすめです。
経験を積んだ後、より大きな作業や効率を求める場合に60Wへのアップグレードを検討するとよいでしょう。
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