「Rakuten WiFi Pocket Platinumを使えば、手軽にSwitchのオンライン対戦ができるはず!」
そんな期待を持って購入した方の中に、スマブラやあつ森などでマッチングができず困っている人もいるのではないでしょうか?
本記事では、Rakuten WiFi Pocket PlatinumとNintendo Switchの組み合わせでよく起きる「NATタイプの問題」について、原因・仕組み・対策をわかりやすく解説します。
NATタイプとは?オンライン対戦にどう影響するのか
Switch本体の「インターネット接続テスト」には「NATタイプ」という表示があります。これはネットワークの開放性を示しており、以下のように分類されます。
NATタイプ | 内容 | オンライン対戦の安定性 |
---|---|---|
A | ほぼ全通信が可能 | 非常に安定・誰とでもつながる |
B | 一般的な通信環境 | 多くの相手とつながる |
C | 制限あり | 一部の相手としか通信できない |
D | かなり制限あり | マッチングに支障あり |
F | 通信不能 | オンライン機能が使えない |
Rakuten WiFi Pocket PlatinumはなぜNATタイプCまたはDになるのか?
Rakuten WiFi Pocket Platinumは「キャリアグレードNAT(CGNAT)」という方式でインターネットに接続します。
これは1つのグローバルIPアドレスを複数ユーザーで共有する仕組みで、外部からの通信(ポート開放)ができないため、NATタイプはほぼ確実にCまたはDとなります。
その結果…
- スマブラのだれかと対戦がマッチングしない
- あつ森のフレンドの島に遊びに行けない
- モンハン・マイクラなどのマルチプレイが不安定・エラーになる
といった問題が発生します。
なぜ購入時に気づきにくいのか?
意外と多いのが、「使い始めてから気づいた」というケースです。その理由は以下の通り。
1. Nintendo Switch Onlineに未加入だった
Switchでオンライン対戦をするには、有料のNintendo Switch Onlineへの加入が必要です。
未加入だと、そもそも対戦機能が使えないため、NAT制限による不具合に気づきません。
2. 通信テストだけでは影響が見えづらい
接続テストで「NATタイプC」と出ても、「まあつながってるし大丈夫だろう」と判断してしまうケースもあります。
実際は、この時点で一部のマルチプレイ機能に制限が出る可能性が高い状態です。
実際に検証してみた
筆者がRakuten WiFi Pocket PlatinumでSwitchを接続したところ、以下のような結果でした。
- NATタイプ:C
- スマブラ:マッチングに1分以上かかる or エラーで対戦できない
- あつ森:他プレイヤーとの接続でエラー(2618-0516)
- テザリング(楽天モバイル回線)ではNAT Bとなり、問題なくマッチング
→ 結論:Rakuten WiFi Pocket Platinum単体では、Switchでの安定したオンライン対戦は困難
解決方法はあるのか?
正直に言うと、Rakuten WiFi Pocket PlatinumではNATタイプを改善するのは非常に困難です。
試したことと結果
- UPnP有効化:効果なし(そもそもCGNATでは無効)
- DMZ設定:効果なし
- ポート開放:不可
- スマホテザリングで代用:NATタイプBになり、通信成功
対策・代替案
対策 | 解説 |
---|---|
スマホのテザリングを使う | 楽天モバイルやドコモなどのスマホ回線でNAT Bになることも。試す価値あり。 |
光回線など固定回線を導入 | NAT A〜Bが得やすく、通信も安定。ゲーム重視なら最適解。 |
別のポケットWiFiを検討 | 一部のクラウドSIM系WiFiでNAT Bになる場合もあり。ただし要注意。 |
まとめ
- Rakuten WiFi Pocket Platinumは手軽でコスパの良いモバイルWi-Fiですが、
SwitchなどP2P通信型のオンラインゲームには不向きです。 - NATタイプがCまたはDになることが多く、スマブラやあつ森などで通信不具合が発生します。
- Nintendo Switch Onlineに未加入の状態では、この問題に気づきにくいため、事前に通信仕様を理解しておくことが大切です。
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