ギターの音が出ない、ボリュームを回すと「ガリガリ」とノイズが出る。
そんなトラブルが起きたとき、多くの人が思い浮かべるのが 接点復活剤 です。
しかし一方で、
- ギターに使って本当に大丈夫?
- 使ったら逆に壊れたりしない?
- どこまでが接点復活剤で、どこからが修理?
と不安に感じている人も多いはず。
結論から言うと、
ギターに接点復活剤は使ってOK。
ただし「使っていいケース」と「使ってはいけないケース」がはっきり分かれます。
この記事では、接点復活剤の正しい使い方・注意点・使ってはいけないケースまで、分かりやすく解説します。
接点復活剤とは?ギターで何ができる?
接点復活剤は、金属同士が触れる「接点部分」の酸化や汚れを落とし、通電を改善するためのケミカル です。
ギターの場合、以下のような症状に効果が期待できます。
- ボリュームやトーンを回したときのガリ音
- セレクタースイッチの接触不良
- シールドを動かすと音が途切れる
これらは、金属接点の汚れ・酸化が原因で起こることが多く、接点復活剤で改善するケースがあります。
ギターで接点復活剤を使っていいケース
① アウトプットジャックの接触不良
最も効果が出やすいのが アウトプットジャック です。
- シールドを動かすと音が切れる
- ジャックに触るとノイズが出る
こうした症状は、ジャック内部の接点が汚れているだけの場合が多く、接点復活剤で改善しやすいポイントです。
使い方のコツ
- シールドのプラグ側に少量つける
- 数回抜き差ししてなじませる
※ ジャック内部に大量噴射するのはNGです。
② セレクタースイッチの接触不良
レスポールやストラトのセレクタースイッチも、使用頻度が高く、接点不良が起きやすい部分です。
- 音が出たり出なかったりする
- ポジションによって音量が不安定
こうした場合は、スイッチ内部に ごく少量だけ 接点復活剤を使い、何度か切り替えてなじませることで改善することがあります。
③ ボリューム・トーンポットの軽いガリ音
ポット(ボリューム・トーン)の軽いガリ音も、初期段階であれば 接点復活剤で改善することがあります。
ただし、ここは注意が必要です。
- あくまで「軽度のガリ音」まで
- 一時的な改善に留まるケースも多い
後述しますが、ポットの劣化が進んでいる場合は接点復活剤では直りません。
ギターポッドは消耗品です、交換方法をわかりやすく解説しています→【9割成功する方法】ギターポッド交換方法と修理にベストなハンダこてとは?
ギターで接点復活剤を使ってはいけないケース
ここが一番重要なポイントです。
❌ ① 弦・指板・木部・塗装面
接点復活剤は金属接点用のケミカルです。
- 弦
- 指板
- ボディやネックの塗装面
- 木部全般
これらに使うと、塗装を痛める/油分が残る/汚れを呼び込む 原因になります。
ギター全体に吹くのは絶対にNGです。
❌ ② ピックアップの表面
ピックアップ表面やカバーに使っても、音質改善などの効果はありません。
むしろ、ホコリが付着しやすくなったり、見た目を悪くするだけなので避けましょう。
❌ ③ ガリ音が重症化しているポット
以下のような場合、接点復活剤では解決しません。
- ガリ音が一度消えてすぐ再発する
- 回すたびに音量が大きく変わる
- 音が出たり出なかったりする
この場合は、ポット内部の摩耗や寿命 が原因です。
接点復活剤はあくまで「清掃」なので、摩耗した部品を元に戻すことはできません。
➡ 正解は ポット交換 です。
初心者でも交換ができるように解説しました→【9割成功する方法】ギターポッド交換方法と修理にベストなハンダこてとは?
❌ ④ 配線断線・ハンダ不良が原因のノイズ
- 音が完全に出ない
- 触るとバチッとノイズが出る
- 特定の角度でしか音が出ない
こうした症状は、配線の断線やハンダ不良 が原因の可能性が高く、接点復活剤を使っても改善しません。
この場合は、ハンダ付けによる修理・再配線が必要になります→【初心者向け】ギター修理は自分で、ハンダ付けの基本とおすすめツール、ハンダ作業はこれで怖くない
もし接点復活剤を使っても改善しない場合、それは単なる汚れではなくパーツの劣化・内部断線・ハンダ不良 が原因の可能性が高いです。
そんなときは ハンダ付けによる修理 が必要になります。
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初心者向けハンダごてセット比較表(ギター配線対応)
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ギター配線は「温度が安定していること」が重要です。
特に初心者の方は、白光のような定番ブランドを選ぶと失敗が激減します。
接点復活剤の正しい使い方(失敗しないコツ)
- 必ず「電子機器用・接点用」を選ぶ
- プラスチック対応表記があるものを使う
- 少量だけ を意識する
- 使用後は必ず可動部を何度も動かす
「効きそうだから多めに吹く」は逆効果です。
接点復活剤は万能ではない
接点復活剤は、ギターのトラブルを見極めるための「最初の一手」 と考えるのが正解です。
- 軽度の接触不良 → 接点復活剤
- 改善しない → パーツ交換・ハンダ修理
この判断ができるようになると、無駄なトラブルや余計な出費を防げます。
パーツは基本的に消耗品です。
ギター用・接点復活剤 おすすめ比較表
以下はギターの接点(ポット・スイッチ・ジャック)クリーニングに安心して使える接点復活剤の比較表です。
用途・価格・特徴から最適なものを選べます
早見比較ポイント
- 【定番&信頼】 CAIG D5S-6 DeoxIT
最も人気のある接点復活剤で、ギター・アンプ・エフェクターまで幅広く対応。酸化層除去と保護効果が高く評価されています。
- 【コスパ良・入門用】 AZ 接点復活剤 30ml
低価格ながら評価数も多く、初めて接点清掃をする人におすすめ。
- 【速乾タイプ】 WD-40 Specialist コンタクトクリーナー
速乾性で扱いやすいタイプ。ギターだけでなく日常の家電にも使える万能モデルです。
- 【国内定番】 KURE 接点復活スプレー 220ml
大手ブランド呉工業の普及モデル。価格・入手性ともに優秀。 - 【基本クリーナー系】 呉工業 コンタクトスプレー 1047 / E.D.GEAR CR1 接点洗浄剤
ポット・ジャックの簡易清掃に。低価格で気軽に試せます。 - 【上位性能系】 Kontakt Super 10 Contact Cleaner
噴射力・溶解力が比較的強いタイプ。しつこい汚れにも対応。 - 【ブラシ付・ギター専用】 MusicNomad JackPotコンタクトクリーナー
ブラシ付きで、ポット内部など細かい箇所にも使いやすいセット。
📌 ※どれを使うにしても「電子部品用・非残留タイプ」を選ぶのが基本。汎用電気用クリーナーは塗装やプラスチックを痛めることがあります。
ガリ音チェック方法
- 音が出ない・ノイズ発生?
- 全く音が出ない → ジャック/配線を疑う
- ガリ音が出る → 接点復活剤に進む
- シールドを抜き差し
- ノイズ改善 → 接点の汚れ
- 改善なし → 次へ
- ボリューム/トーンを回す
- ガリあり → 接点復活剤を軽く使用
- なし → 次へ
- セレクタースイッチ切替
- ノイズ改善 → スイッチ清掃
- 改善なし → 内部配線/ハンダ不良

まとめ|ギターと接点復活剤の正しい付き合い方
- ギターに接点復活剤は 使ってOK
- 使えるのは「金属接点部分のみ」
- 弦・塗装面・木部には使わない
- 重度のガリ音や断線は 交換・修理が正解
接点復活剤は「とりあえず吹くもの」ではありません。
症状を見極めて正しく使うことで、ギターを長く良い状態で保てます。

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