ギターの配線を交換しようと思ったときに迷うのが、どんな配線材を使えばいいのかという問題です。
ネットでは
など様々な配線材が紹介されています。
しかし実際のところ
- ノイズに強い配線はどれ?
- 単線とより線は何が違う?
- シールド線を使った方がいい?
と疑問に思う人も多いでしょう。
この記事では、ギター配線で使われる配線材について
- 単線ワイヤー
- より線ワイヤー
- シールド線
それぞれの特徴とノイズ対策の考え方を解説します。
ギター配線で使われる配線材の種類

ギター内部の配線で使われるワイヤーは、主に次の3種類です。
- 単線ワイヤー
- より線ワイヤー
- シールド線
それぞれ構造が違い、用途も少し異なります。
単線ワイヤー(ヴィンテージ配線)

単線ワイヤーは、一本の銅線でできた配線材です。
特徴
- 形が固定される
- 配線が整理しやすい
- ヴィンテージギターで多く採用
代表的なものがGavitt クロスプッシュバックワイヤーです。
構造
単線
↓
クロス被覆(布)
このワイヤーは被覆を押し戻すだけで配線できる(プッシュバック)ため、ヴィンテージ配線のDIYでよく使われています→【ギター配線悩んだらこれ】ルシアーオブジャパン Gavitt製 ビンテージクロスプッシュバックワイヤー
より線ワイヤー(一般的な配線)

より線ワイヤーは、細い銅線を束ねたケーブルです。
特徴
- 柔らかい
- 取り回しが良い
- 断線しにくい
ギターDIYでよく使われるのがBELDEN 8503です。
構造
より線
↓
PVC被覆
柔軟性があるため
- スイッチ
- ポット
- ジャック
などの配線に使いやすいワイヤーです→BELDEN 8503 フックアップワイヤーの特徴とメリット|ギター配線材で選ばれる理由
シールド線(ノイズ対策)

ノイズ対策として使われるのがシールド線です。
構造は次のようになっています。
芯線(信号)
↓
絶縁体
↓
メッシュシールド
↓
外皮
このメッシュシールドがアースとして機能し、外部ノイズを遮断します→【ギター配線材】メッシュシールド皮膜ってどうなの?使うべき?おすすめギタータイプも解説
そのため
- ギターシールド
- マイクケーブル
などでも使われています。
ギター配線で一番ノイズに強い配線材

ノイズ対策という意味ではシールド線が一番強いです。
外部ノイズを遮断できるため、
- ジャック〜ポット
- 長い配線
などでは効果があります。
しかしギター内部では通常ワイヤーでも問題ない
実は多くのギターでは普通のワイヤー(単線・より線)が使われています。
理由はシンプルで、ギター内部の配線は非常に短いからです。
そのため、通常のワイヤーでもノイズはほとんど問題にならないことが多いです。
配線材よりノイズに影響するポイント

ギターのノイズは、実は配線材よりも次の要素の方が影響します。
アース処理
- ポットアース
- ジャックアース
- ブリッジアース
などが重要です。
弦に触るとノイズが減るのは、このアースが関係しています。
アースとは→【初心者向け】ギター配線の謎、ホット・コールドそしてアースとは?働く細胞的解釈
ハンダ不良
接触不良があるとノイズの原因になります。
DIY配線では意外と多いトラブルです。
ハンダの状態をチェックしてみる→【失敗ゼロ】良いハンダづけと悪いハンダづけの違い|初心者におすすめの温度調整付きハンダごてベスト3
キャビティシールド
キャビティ内に導電塗料や銅テープを貼ることで、ノイズを減らすことができます。
単線とより線は音が違う?

ギターDIYではよく単線の方が音が良いと言われることがあります。
しかし実際には配線の長さが非常に短いため、音の違いはほとんどないと言われています。
そのため多くの場合は
- 配線のしやすさ
- 取り回し
で選ぶのが一般的です。
施工方法はこちら→【DIY】音がでないレスポール内部配線リペア、全交換する?コスパ最高の部分交換
配線DIYにはテスターがあると便利

ギターの配線作業では、テスターがあると
- 配線ミス確認
- 導通チェック
- アース確認
が簡単にできます。
例えばノイズ処理では、ブリッジアースが死んでいるなら、キャビティ内のアース処理をどれだけ丁寧にやっても効果は大きく落ちます→【弦を触ってもノイズが消えない?】レスポールのブリッジアース導通を確認する方法
まとめ
ギター配線で使われる主な配線材は次の3種類です。
ノイズ対策としてはシールド線が最も強いですが、ギター内部では通常の配線材でも問題ないことが多いです。
それよりも重要なのは
- アース処理
- ハンダ品質
- シールド処理
などの基本的な配線です→【ハンダ作業】ギターパーツごとの“最適温度”一覧と設定温度の正解は?リペア初心者でも失敗しない基準を解説

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