「左手がすぐ疲れる」「チョーキングがやたら重い」
そんなギターの“弾きづらさ”、弦高が原因かもしれません。
この記事では、その原因を数値で明確にできる「弦高ゲージ」を使った対処法と、初心者でも使いやすいおすすめ商品を紹介します。

弦高ゲージがあれば、演奏性は見違えるほど変わります。
「なんか弾きづらい…」という悩みは、弦高(弦とフレットの距離)を改善すると解決するかもしれませんよ。
弦高ゲージを使えば、いろいろな異常を知ることができます。
- ネックの反り具合
- ブリッジの高さ
- 演奏性の指標となる数値
これらを、目で見て判断できるようになります。

1000円ほどで変えるので1枚持っていると便利です
弦高ゲージが“モヤモヤの正体”を見える化してくれる

私自身、以前は“音がビビる”“押さえづらい”といった不満を、勘だけで調整していました。

弦高やネックの反りなど、勘で・・・
結果、ネックを逆反りにしてしまったり、無意味にブリッジを下げて音詰まりが起きたり……。

測定するツールを持っていないのが原因でした。
その後、弦高ゲージを購入。
「自分のギターの状態を“数値”で把握する」素人が調整する時に必須アイテムだと思っています。
弾きづらいの原因が弦高かどうかを、弦高ゲージで測定してみましょう、3分あればできますよ。
弦高を測ってみよう!【使い方は簡単】

- 12フレットの上で、6弦と1弦の高さを測る
- 0.25mm刻みで数値を読み取る
- 下記の目安表と比較して、自分の弦高が「高すぎないか」「左右で差がないか」をチェック
※測定はギター弦を緩めない状態でしましょう。
弦高の目安(12F) | プレイスタイル | 弾き心地の特徴 | こんな人におすすめ | 注意点 |
---|---|---|---|---|
約2.0mm〜2.5mm(6弦側)約1.5mm〜2.0mm(1弦側) | ストローク主体アルペジオ・弾き語りなど | 弦に適度な張力と余裕があり、しっかりしたタッチで演奏できる。ピッキングの強弱がつけやすく、左手も疲れにくい。 | アコースティック寄りのプレイヤーピック弾き中心の人 | チョーキングや速弾きには少し重く感じることも |
約1.5mm〜2.0mm(6弦側)約1.2mm〜1.8mm(1弦側) | ロック・ポップス全般ソロ/リード中心 | 押弦が軽くなり、チョーキングやビブラートがしやすい。速弾きやフレーズの動きに反応しやすいセッティング。 | リードギターが多い人バンド演奏メインの人 | 弾き方が強いとビビりやすくなる可能性がある |
1.2mm以下(共通) | 超低弦高セッティングジャズ・フュージョン・速弾き | 指が軽く触れるだけで音が出るほど繊細な感触。高速な運指やスウィープ奏法にも対応しやすいが、セッティングには高い精度が必要。 | 速弾き系のプレイヤーフレットレス感覚を求める人 | 弦がビビりやすく、音詰まりのリスク大。セッティングの甘さがモロに出る |

弦高ゲージで変わる!演奏性

弦高ゲージを使うことで、弦高の調節が誰でも簡単にできるようになります。
その結果、
- 演奏しやすくなり
- 無駄な力が抜けて
- ストレスのないセッティングが可能
弦高ゲージは、
「1枚1000円程度」の道具で、「生涯にわたって弾きやすい楽器を保証してくれる道具」です。

消耗品ではない、もはや必須アイテム
弦高とは?演奏性に直結する「弦とフレットの距離」

弦高とは、ギターの弦とフレットの間の距離のこと。
この数ミリの差が、弾きやすさ・チョーキングの重さ・疲れやすさに直結しています。
- 弦高が高い → 左手が疲れる、押さえにくい、チョーキングが重い
- 弦高が低い → 音がビビる、詰まる、サステインが短くなる
「なんか弾きづらい」という感覚の正体は、この弦高のズレである可能性が高いんです。
弦高を整えたのに、音がビビる、ほかのポジションの弦高が高い、などの異常は他に問題がある可能性があります。
合わせてネックの反りやナットの状態も確認しましょう。
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商品の疑問まとめ

Q. 弦高ゲージって初心者でも使える?
A. はい、基本はフレット上に当てて数値を見るだけ。慣れれば1分で測れます。
Q. ギターの種類によって使い分けは必要?
A. 基本は共通で使えます(エレキ・アコギ・ベースすべて対応)。ただし、基準値(理想の弦高)は楽器によって異なるので注意。
Q. 弦高の目安ってどのくらい?
A. 一般的には12Fで
- 6弦:2.0mm〜2.5mm
- 1弦:1.5mm〜2.0mm
を基準に、自分のスタイルに合わせて調整しましょう。
Q. 目盛が消えないものを選びたいのですが?
A. レーザー刻印のステンレス製が安心です、MusicNomadが該当します。

弦高ゲージおすすめ商品3つ

おすすめ弦高ゲージの紹介です、弦高を測るだけならノーブランドの商品で値段で選んでもよいのですが、
長く使用する、弦高以外にもピックアップの高さなども多機能に応用したい場合、各社で使用感が異なります。
以下におすすめ商品を3つピックアップしました。
- JIM DUNLOP Jim Dunlop (ジム ダンロップ) DGT04 System 65 String Action Gauge
- MUSIC NOMAD (ミュージックノマド) ステンレス製 弦高測定 ゲージ MN602
- Baroque String Action Gauge
Jim Dunlop DGT04 String Action Gauge

Jim Dunlop DGT04 String Action Gauge は、ギター/ベースなどの弦高・ネックの反り・ピックアップ高さなどを正確に測定できるプロ仕様のゲージです。

価格帯は中クラス商品です。
観点 | 特徴・メリット |
---|---|
精度 | ステンレスボディ+明瞭な刻印で正確な測定が可能 |
信頼性 | System 65シリーズの一員。多くのプロやショップが推奨されている motorcityguitar.com+12sweetwater.com+12equipboard.com+12 |
多用途性 | 弦高だけでなく、トラスロッド調整、ピックアップ高さ調整にも使用可能 |
耐久性 | ステンレス製で長期間の使用に耐える設計 |
- 材質:ステンレス製で耐久性が高く、長期使用でも歪みにくい
- ミリ & インチ対応で、視認性のある刻印付き
- プロも使用する信頼性:Sweetwaterなどレビューでも「測定が簡単で、あらゆる弦楽器のセットアップに便利」と評価されています sweetwater.com
- 価格は約1,320~2,200円
- 弦高測定:12フレット上の6弦・1弦の高さを確認 → ネック反りやビビりの原因特定
- トラスロッドサポート:ネック反りを調整する目安として活用
- ピックアップ調整:弦間距離を基準にピックアップの高さを最適化可能
ジムダンロップのDGT04は、価格・精度・信頼性のすべてを兼ね備えた王道ツール。

MusicNomad MN602

「MusicNomad Precision Action Gauge MN602」は、プロ仕様の精度と視認性を兼ね備えた1枚。
セッティングの目安がカードに書いてあるので、自分に合った数値を再現するのがとても簡単。
- 見やすいフォントと刻印
- ガイド付きで初心者にも優しい
- 安心のブランド製(やや高価格帯)

ピックアップの高さを測りやすい

弦高ゲージの商品によってはメモリはあるが向きが・・・ってのもあるから
これを買っておけば間違いない商品です。
黒と白のデザインもメモリを読みやすいと評判です。

Baroque String Action Gauge の特徴

- ステンレス製で耐久性が高く、長持ち
- ミリ&インチ表記がレーザー刻印されており、消えにくい
- 弦高/サドル/ナット高さ、フレット溝の深さなど多用途に使える(0.25 mm~3.50 mm測定対応)
- レビュー評価4.6/5、約1000円前後とコスパも良好
- 「多くの測定に使えて便利」
- 「しっかりしたステンレス製で読みやすく、ツールとして優秀」
Baroque のゲージは、汎用品でも品質と実用性のバランスが優れており、初心者から中級者まで安心して使える一枚です。

必要な機能は全てあり、レビュー数も多く信頼されています。
「とりあえず1枚ほしい」という方には、1,000円以下で買えるこちらがおすすめ。
ステンレス製で刻印がしっかりしている商品を選べば、日常のチェック用として十分使えます。

まとめ:モヤモヤする前に“測る”という選択を
「なんとなく弾きにくい…」
そんなときこそ、自分のギターの状態を“数値”で把握することで原因を把握できます。
弦高ゲージは1,000円前後の投資で、長く使えるリペアの基本ツールで、多用途に使用できます。
ギターの弾き心地は、ほんの0.5mmの差で劇的に変わります、また季節によりネックの状態は変化していきます。

空気環境でネックが動く
これ1枚もっていれば、常に快適な状態を作ることができますよ。

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