私はスライドギターの魅力を感じたのは40歳になる手前でした。
ギターを始めたのは中学生の時でした、もちろんその当時からスライドギターの存在をしっていましたが、速弾きばかりに興味をもっていました。
正直速弾きなどは向いている向いていないがはっきりしていると感じます。
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俺は向いていない。
そこで、自分でも迫力のある演奏ができる方法でスライドギターやってみようと思ったわけです。
そのサウンドも魅力的で。
艶やかなというか、きらびやかというかそんなサウンドです
倍音豊かなサウンド、デレクトラックスのサウンドは本当にうっとりしてしまいます。
演奏の見た目も、スライドバーが弦の上を疾走する姿は美しいと感じます。
そうなるとスライドギターにチャレンジしたくなりますよね。
スライドバーとは?
そもそもスライドギターとは?ですが、スライドバーを弦に滑らせて演奏スタイルです。
スライドバーは、ギターの弦に滑らせて独特な音を出すための円筒形の器具です。
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素材には金属、ガラス、セラミックがあり、
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それぞれ音色が異なりま
ブルースやロックなどでよく使用されます。
スライドギターで有名なミュージシャン
スライドギターってう〜ん微妙と思ったらぜひ以下のミュージシャンを聴いてみてください。
スライドに対しての印象が一変すると思います。
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デレクトラックスを聴いて
スライドの印象が変わった
アーティスト | 演奏スタイル | 使用するスライドバー |
---|---|---|
デュアン・オールマン | オールマン・ブラザーズ・バンドのギタリストで、スライドギターの名手。 | ガラス製スライドバー |
ライ・クーダー | 多様な音楽スタイルを取り入れたスライドギタリスト。ブルースやフォークで知られる。 | ガラス製スライドバー |
ローウェル・ジョージ | リトル・フィートのメンバーで、独特なスライドスタイルを持つ。 | 工具の鉄製スライドバー |
デレク・トラックス | オールマン・ブラザーズ・バンド出身で、ボトルネック奏法が特徴。 | ガラス製スライドバー |
ジョー・ボナマッサ | 現代的なブルースギタリストで、パワフルなスライドプレイが魅力。 | ステンレス製スライドバー |
ケブ・モ | スライドギターだけでなく、優れたシンガーソングライターでもある。 | 陶磁器製スライドバー |
ジョニー・ウィンター | ブルースロックのアイコンであり、強烈なスライドプレイが特徴。 | スチール製スライドバー |
スライドギターの魅力
ギターでありギターでない音というか、その道を極めれば他者と一線を画す個性を手にいれることができる。
スライドギターにはそんな魅力があります。
とはいえ、そう簡単ではないのがスライドギター。
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バイオリンみたいな感じ
指板を抑えるわけではなく、弦の上をスライドバーを走らせるため、
- フレット(音階)という概念がなくなり
- スライドバーが常に弦の上を行き来するわけでノイズ処理
- レギュラーチューニングよりオープンチューニングが演奏しやすかったりします。
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オープンチューニング?
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取っ付き難いよね、
まとめると以下のとおり
- ピッチ
- ノイズ
- チューニング
この辺の練習が必要になります。
逆にいうとスライドギターを極めれば先ほどの3つをコントロールするテクニックが身につくととも考えることができます。
スライドギターを始める時のポイント
通常使用しているギターでギターでスライドを初めてみると上手くいかないことがあります。
音が響かない、死んだ音がする、とかですが・・・
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スライドバーは弦にあたってはいるのに・・・
まずは、ギターのセッティングをしてから練習を開始しましょう。
というのも、
実際に録音して聴いていてみると以下のポイントは調節する羽目になります。
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色々と解説するが、
やってみると難しくない
できれば、スライドギター専用のギターを用意するのがおすすめです。
使わなくなったギターでもOKです。
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俺もそうしている。
ここからはスライドギターのセッティングについてです
- 弦高の調整
- 弦のゲージ
- オープンチューニング
- ピックアップの調整
- ナットの調整
- スライドバーをつける指はどれがベスト?
弦高の調整
私のスライドギターはジャンクのストラトです。
このストラトはネックの状態が悪いため、ナットだけ交換しスライド用にしています。
そのナットは、高さは削らずに弦高はかなり高い状態です。
弦高のポイントは、押弦をしながらスライドプレイするのか?です。
押弦+スライドのスタイルであれば弦高は現状から少し上げる程度で良いです。
そうでなければ、弦高は好きなだけ高くしてOKです。
その方が「バーが弦に当たりやすくなり演奏しやすい」+「クリアな音質」となります。
一方、弦高が低いデメリットは以下の通りです。
弦高が低すぎるデメリット
- スライドがやりにくい: 弦がフレットに近すぎて、スライドバーをうまく動かせません。
- 音が悪くなる: 弦がうまく押さえられず、クリアな音が出にくいです。
- ビビリ音が出る: 弦高が低いと、フレットバズ(音がビビる現象)が起こりやすいです。
- 音が短くなる: サスティーン(音の持続時間)が短くなり、長い音を出しにくくなります。
- 演奏しづらい: 操作性が悪くなり、弾きづらさを感じることがあります。
適度な弦高を保つことで、スライドギターの演奏がより楽しくなります!
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弦高が高いと演奏が簡単。
弦のゲージ
- やや太めのゲージの弦を使用します。
- 3弦から6弦を主に使用するため、低音弦のテンションが高い方がスライドの音がクリアに響きます。
弦高は高くしているが迫力がないならゲージと弦の種類を見直してみてください。
オープンチューニングの理由
スライドギタリストの多くは、チューニングをオープンチューニングを採用しています。
そもそも、なぜチューニングを変えているのか?そのあたりを解説して行きます。
スライドギターではオープンチューニングがよく使われます。特にオープンGやオープンDチューニングが適しています。
その理由は以下の通りです。
- 演奏の容易さ:オープンチューニングでは、開放弦を鳴らすだけで特定のコードが得られるため、スライドバーを使って簡単にコードを演奏できます。
- 豊かな響き:オープンチューニングは、開放弦の豊かな響きを生かした演奏が可能で、スライドギターの特徴的なサウンドを引き出すのに適しています。
- フレット移動が簡単:レギュラーチューニングでは複雑なポジション移動が必要なフレーズも、オープンチューニングでは弦を変えるだけで簡単に演奏できます。
- 表現の自由度:必要な音がスライドのすぐ下にあり、演奏者が自由に移動できるため、音楽的アイデアをより自由に表現できます。
これらの理由から、多くのスライドギター奏者がオープンチューニングを好んで使用しています。
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チューニング変更、ってとっつきにくい
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演奏が簡単になるってこと
実際にスライドギタリストの多くはオープンチューニングです。
エルモア・ジェイムズやデュアン・オールマンなどの伝説的なギタリストがオープンチューニングを多用していました。
ピックアップの調整
自分で演奏した音を聞くと実際思っていたのと全然違うってことがあります。
例えば、1~3弦はよく鳴るのに、低音弦はそもそもボリュームが乏しかったりすることがあります。
その場合、
ピックアップの高さを少し上げると、スライドの音がよりはっきりと拾えます。
俺も当たり前にこのセッティングをしています。
弾いているの思ったほど鳴ってないってことがあり、速攻ピックアップを高くしました。
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自分の音を録音してみると
改善点が見えてくるわ。
ナットの調整
1弦のみを高くすることで、1弦のみのプレイ時に他の弦にスライドバーが触れにくくなります。
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確かに1弦が上手く響かないことがある。
スライドギターの演奏がしやすくなり、クリアな音色を得やすくなります。
初心者の段階では特に、これらのセッティングに注意を払うことで、簡単に音を響かせることができます。
何より、自分の演奏を録音して聴くのがおすすめ。
想像しているより、鳴ってないことに気づくと、弦を交換したり、ピックアップをあげてみたり、録音することでたくさんの気づきがあります。
ピッチが合わないのは悔しいばかりですが、これは日々練習ですね。
スライドバーはどの指につける
押弦とスライドのミックスのスタイルなら、小指がおすすめですが、
正直、オールマンやデレクトラックスは薬指なんですよね。
ジェフベックは中指です。
好きなミュージシャンに合わせて選ぶのが正解な気がします。
スライドギターはノイズ対策をしないとなので、人差し指は無しかな。
おすすめのスライドバー
スライバー好きなミュージシャンが使用している材質を買うのがよいと思います。
選び方のポイント
- 初心者にはスタンダードな円筒型がおすすめです。
- 金属製はシャープで明るい音、ガラス製は柔らかく暖かい音色です。
初心者におすすめのスライドバー
Jim Dunlop CHROMED STEEL #220: お手頃価格で使いやすく、初心者でも本格的なサウンドを楽しめます。
スライドバーを選ぶ際は、自分の演奏スタイルや好みの音色に合ったものを試してみることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか、スライドギターを始める時のセッティングからおすすめのスライドバーまでお伝えしてきました。
予備のギターがあればぜひスライドギター用にセッティングして初めてみると、そのギターを有効活用できますよ。
そして、スライドギターは使用するスライドバーにより、音が変わってきます。
有名スライドギタリストのシグネチャーモデルが販売されていたり、どんな響きになるか興味深いですね。
また多くのミュージシャンが自作のスライドバーを使用しています。
自分で作成してみるのも、面白いかななんて思ったりします。
そうそう、錠剤の瓶でもOKですので、スライドギターを始めてみてはいかがでしょうか。
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