自宅での録音や配信を始める方にとって、オーディオインターフェースは必須アイテム。
その中でもSteinberg UR22Cは、性能・価格・安定性のバランスが良く、特に初心者に選ばれている人気モデルです。
初めてオーディオインターフェースを購入するひとからするとわからないことだらけ。
「どこに何をつなげばいいの?」
接続は簡単か?「音が出ないかも、設定は難しいのか…」
と心配になりませんか。

やりたい作業は可能か?心配
この記事では、実際にUR22Cを使いながら感じた「初心者がつまずきやすいポイント」を疑問形式でまとめ、丁寧に解説します。
接続・基本設定に関する疑問

UR22Cは以下のOSに対応しています(※2025年5月現在の情報です。詳細は公式サイトをご確認ください):
- Windows:Windows 10 / 11(64bit)
- macOS:macOS 11(Big Sur)以降
- iOS / iPadOS:iOS 14以降、iPadOS 14以降
- Android:一部のUSB Audio Class 2.0対応端末(動作保証外)
Steinberg USB DriverやdspMixFxアプリも、それぞれのOSに対応したバージョンをインストールしてください。
【Macユーザー】初めてのオーディオインターフェースは、スタインバーグ ur22cがおすすめ。

Q1. パソコンとの接続方法は?
→ 付属のUSB Type-CケーブルでPCと接続します。Type-A端子しかないパソコンの場合も、同梱の変換ケーブルで問題なく接続可能です。
Q2. ドライバーは入れる必要がある?
→ はい、必要です。**「Yamaha Steinberg USB Driver」**をSteinberg公式サイトからインストールしてください。インストールしないと、DAWからUR22Cが正しく認識されません。
Q3. 「dspMixFx」って何に使うアプリ?
→ UR22C内蔵のDSPエフェクト(リバーブやEQなど)をリアルタイムで制御するためのソフトです。録音前に自分の声やギターにエフェクトをかけてモニターできます。
Q4. iPadやスマートフォンでも使える?
→ はい。iPadはUSB-C対応モデルであればそのまま接続可能。Lightning端子の場合はカメラアダプターと電源供給が必要になります。
録音・入力系の疑問

UR22Cはコンパクトながら、宅録に必要な端子がしっかり揃っています。
【フロントパネル】
- INPUT1 / INPUT2:マイク/ライン/楽器対応のコンボジャック(XLR / TRS対応)
- Hi-Zスイッチ(INPUT2専用):ギターやベースに適したインピーダンスへ切替
- GAINノブ ×2:各入力の音量調整
- PHONES端子:標準ステレオジャック(ヘッドホン用)
- PHONESノブ:ヘッドホンの音量調整
- OUTPUTノブ:モニタースピーカー出力の音量調整
- MIXノブ:入力音とPCからの再生音のバランスを調整
- MONOスイッチ:モニター出力をモノラル化
【リアパネル】
- LINE OUTPUT(L/R):バランス出力(TRS)でスピーカーへ接続
- MIDI IN / OUT:外部MIDI機器との接続が可能
- USB-C端子:PCやiPadと接続(バスパワー対応)
- +48Vスイッチ:コンデンサーマイク用のファンタム電源をON/OFF
- 5V DC端子:外部電源供給用(iPad使用時などに必要)

Q5. マイクはどこに挿すの?
→ フロントパネルの「INPUT1」または「INPUT2」にXLRケーブルで接続します。コンデンサーマイクを使う場合は、背面の**+48Vスイッチ(ファンタム電源)**をONにしましょう。
Q6. ギターを繋ぐときは?
→ ギターやベースは「INPUT2」に接続し、「Hi-Z」スイッチをONにします。これでインピーダンスがギター向けに変わります。
Q7. 音が片耳からしか聞こえない…
→ MONOスイッチをONにすると、片方の入力でも音が左右に均等に聞こえるようになります。
Q8. MONOスイッチの役割ってなに?
→ ダイレクトモニター時に、左右チャンネルをセンターにミックスして再生するための機能です。録音そのもの(モノラル・ステレオ)には影響しません。録音設定はDAW側で行います。
モニター・出力に関する疑問

UR22Cは、スピーカーとヘッドホンの両方を同時に使えるので、自宅での録音(宅録)や配信、リモートセッションなどにも幅広く対応できます。
たとえば、録音中に自分の声や演奏をリアルタイムでチェックしたいときはヘッドホンを使い、ミックスや編集作業ではスピーカーを使うといった切り替えが自由にできます。夜間など周囲に音を出せないときも、ヘッドホンだけで作業できるので安心です。
また、「MIXノブ」やそれぞれの音量ノブで音のバランスを細かく調整できるため、快適なモニタリング環境を手軽に作ることができます。

Q9. スピーカーとヘッドホンは同時に使える?
→ 可能です。背面にスピーカー(LINE OUT)、前面にヘッドホンを接続できます。出力音量は個別のノブで調整可能です。
Q10. 「MIXノブ」って何を調整しているの?
→ DAWの再生音(PC側)と、マイクやギターなどの入力音(UR22C側)のモニター音量のバランスを調整します。リアルタイムで自分の音を聴きたいときに便利な機能です。
DAW・録音ソフトとの連携に関する疑問

UR22C本体を購入すれば、**無料のDAWソフト「Cubase AI」**が付属しています。
別途ソフトを購入しなくても、マルチトラック録音・編集・ミックスまで可能です。
また、Steinberg製なのでUR22Cとの相性も抜群。
初めてのDAWでも安心して始められます。
さらに、無料で使える**「dspMixFx」**アプリを併用すれば、モニタリング中の音にリバーブやEQをかけながら快適に録音も可能です。
Q11. 付属のCubase AIってどうやって使うの?
→ Steinberg Download Assistantというアプリを通じてダウンロード&インストールします。その後、MySteinbergに製品登録してライセンスをアクティベートしましょう。
Q12. 録音できない/音が鳴らないときの確認ポイントは?
→ 代表的な原因は以下の通りです:
- UR22Cがオーディオデバイスとして選ばれていない
- ドライバー未インストール
- トラック設定が間違っている(モノラルにするべきところがステレオになっている、など)
- モニター設定がオフになっている
Q13. 「ASIOドライバ」って何?
→ Windowsで高品質な音声処理を行うための専用ドライバです。Yamaha Steinberg USB ASIO Driverを使えば、レイテンシーが抑えられます。
その他よくある質問
Q14. 普通の音(YouTubeなど)もUR22Cから出るの?
→ はい。PCのオーディオ出力をUR22Cに設定すれば、動画サイトや音楽プレイヤーの音もUR22C経由で聴けます。
Q15. OBSなどで配信にも使える?
→ 問題なく使えます。OBSなどの配信ソフトでUR22Cをマイクデバイスとして指定すれば、配信にも対応します。
Q16. UR22mkIIと何が違うの?
→ UR22CはUSB 3.0に対応しており、より高速かつ安定した接続が可能。またDSPエフェクト機能を搭載している点が大きな違いです。

まとめ
UR22Cは音質・安定性ともに信頼できるインターフェースですが、初期設定や接続の段階でつまずきやすいポイントがいくつかあります。
特に「MONOスイッチの役割」や「DAW側のトラック設定」など、慣れるまでは混乱しやすい部分も多いです。
ですが、一つ一つ理解していけば、宅録や配信を始めるための強力な武器になってくれます。
この記事が、UR22Cの初期設定やトラブル解決の参考になれば嬉しいです!

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