私のフェンダーテレキャスターは、インターネットで一目惚れし、新品購入したものです。
購入した当時から、以下の症状がありました。
- ハイフレットで音詰まり
- ハイフレットビビり
- チョーキングした時に音が途切れたり
ネックが微妙な個体だなとガッカリしていました。

返品すればよかったんじゃない?

そうだね….
DIYが流行っている昨今。
ネック問題点をDIYで改善してみようと思い立ちました。
この記事は、
- ネックの調整方法
- トラスロッドサイズ
- ハイ起きの簡単な処理
以上の記事になります。
ギターのハイ起きとは?
ギターのハイ起きとは、ネックの根元(ボディ側)が持ち上がるように変形してしまう状態を指します。
通常、ギターのネックはわずかに順反り・逆反りすることはありますが、ハイ起きはそれとは異なり、
- ネックとボディの接合部付近が不自然に盛り上がる
- ハイフレット側(12フレット以降)だけ弦高が異常に高くなる
といった局所的な変形が起こります。
ハイ起きが起きるとどうなる?
ハイ起きが発生すると、次のような症状が出やすくなります。
- 低フレット側は普通なのに、ハイフレット側だけ弾きにくい
- 弦高を下げても、12フレット以降が改善しない
- トラスロッドを回しても症状が変わらない
特に多いのが
「ネック調整をしたのに弦高が下がらない」
というケースです。
この場合、原因が反りではなくハイ起きである可能性が高くなります。
ハイ起きギター直し方?まずはネックの状態を診断

まずはネック診察が必要です。
その結果、私のギターはハイ起きギターと判断できました、
ネック状態(反り)には、いくつかの種類があります。
このテレキャスター購入当初、音づまりの原因を目視でなんとなく確認して、トラスロッドを当てずっぽうに回していましたが、一向に改善しませんでした。

ネックを横から見たりして、反りを確認していた。
結局、弦高を上げて音詰まりやビビりを解消していました。
弾きづらいテレキャスターの出来上がり・・・
目視ではネックの診断ができません。
カポを使って調べる方法もあります→ネックの反り確認にも使える、Phoenix Type R カポ タストの実力
ネックの反りにはいつくつか種類がある
ギターネックの反りにはいくつか種類があります、代表的なケースは3つ。
- ストレート
- 順反り
- 逆反り
ネックの問題点は、症状でのおおよその検討がつきます。
ハイフレットを弾いたときに音詰まりなら順反り。
解放弦をならしたときにビビりを感じるなら逆反り。


ネックの反りを確認しましょう!
まずはネックの反り状態を確します
ネックの反りを確認するにはいくつかの方法があります。
すべて実施すれば間違いないですね。
1フレットと最終フレットを押さえ、隙間をみる方法

ストレートエッジなどの道具がないのであればこちら。
- 正しくチューニングをします。
- 1フレットを押さえます。
- 最終フレットを押さえます。
- 横から2と3の中間フレットの隙間を見ます。
4.ですが、7〜12フレット頂点に僅かな隙間がある程度(はがき一枚分)がベストの状態です。
フレットが弦についている場合は「逆反り」
フレットが弦から離れている場合は順反りになります。
楽器店の人がよくやる方法ですよ!

カポがあると大変便利だ。
差金などのストレートエッジを使って確認する。

ギターネック用のストレートエッジがAmazonで安く販売していたので購入したいとも思いましたが、私は自宅にあった工具の60cm差金を使用してみました。

普通に代用できました
この方法のメリットは、
- 手に入りやすい
- 用途がギターだけではなく、活躍できる
- 弦を張ってなくても確認できる
- 先ほどの「1フレットと最終フレットを押さえ、隙間をみる方法」よりも、確認が手軽
ネックに差金をあて、光を照らしながら、中間フレット周辺を確認してみてください。
差金とフレット頂点の間に隙間があれば「順反り」です。
差金とフレット頂点が当たっている、尚且つ差金がベタにつかずガタつくようであれば「逆反り」になります。
フレットの浮きも確認できるので、定規タイプでの計測は先ほどの、
『1フレットと最終フレットを押さえ、隙間をみる方法』より多くのことを知ることができる!
次の記事では、直尺を使用する方法をもっと詳しく解説しています。
関連記事;ネックの反り確認は直尺でもできる?【初心者でもできる簡単チェック法】
メーカー別、ネックの反り修正とロッドのサイズ解説

ギターネックの反りの確認方法で、楽器店の店員がよく反りの確認をするときに、上から見下ろしたり、横からみたり。
ネックには先ほど解説した根拠ある目視が必要です。
ここからはギターネックの反りを調整していきます。
ネックの反り修正に必要な道具
ネックの反り調整は、正しい工具を使うことで安全かつ確実に行えます。ここでは、必要な道具と選び方までまとめて解説します。
必須工具
- 六角レンチ(アーレンキー)
トラスロッド調整に必須の工具です。メーカーやモデルによってサイズ(ミリ・インチ)が異なるため、事前確認が必要です。
サイズが合わない工具を使うと、ナットを潰す原因になるため注意しましょう。 - ドライバー(+または−)
一部のギター(ヴィンテージ系や一部のフェンダータイプ)ではドライバーを使用します。
ネジ山を傷めないよう、適切なサイズを選びましょう。
あると便利な道具
- チューナー
調整後は必ずチューニングを確認します。ネックの状態は弦の張力に影響されるため、正確なピッチで判断することが重要です。 - カポタスト
1フレットに装着することで、ネックの反り(順反り・逆反り)を確認しやすくなります。安いもので十分です - 定規(スケール)またはシックネスゲージ
弦高やネックの隙間を数値で確認できます。感覚だけに頼らず、数値で判断するのが失敗しないコツです。
トラスロッド調節の基本:弦は張った状態で調整する
ネックは弦の張力(テンション)に引っ張られて反るので、普段と同じチューニング状態で調整するのが基本です。
理由はシンプルで、
- 弦を張った状態=実際に弾く状態
- その状態での反りを見ないと意味がない
ただし回すときは少し緩める
ここが初心者が迷うポイントですが👇
- 測定 → 張ったまま
- ロッドを回す瞬間 → 少しだけ弦を緩める(半音〜1音くらい)
理由:
- 無理なテンションがかかったままだとロッドやネックを痛める可能性あり
手順(安全なやり方)
- チューニングを合わせる
- ネックの反りを確認
- 弦を少し緩める
- トラスロッドを「少しだけ」回す(1/8〜1/4回転)
- 再びチューニング
- 状態を確認

これを繰り返すのが基本です
【フェンダー系】トラスロッドを回しネックを調整

ネック反りの調整には、トラスロッドという部位を、レンチで回し調整します。
順反りの場合は、トラスロッドを右に回し締めます。
逆反りの場合は、トラスロッドを左に回して緩めます。
レンチを少し回すだけでもネックの状態が変化します。
少しまわしては5分〜10分待ちます。
ネックの状態を確認してまだ不足しているようであれば、再度トラスロッドを回すといったように、少しずつ調整をしてください。
先ほどのネック確認方法で繰り返し確認しながらの作業になります。
フェンダーのトラスロッドサイズは1/8インチ(3.1mm)です。
なかなか回らないときは、無理せず楽器店で修理してください。
ちなみにトラスロッドは、ネックに埋め込まれたネジ式の金属棒を「縮めたり」「伸ばしたり」と作動させます。
ねじ式ですので、限界値があります。
繰り返しですが、固くてトラスロッドが回らないときは、楽器店へ持って行きましょう。

限界値かもしれないってこと。
【ギブソン系】トラスロッドを回しネックを調整

ギブソン製ギター:5/16インチのボックスレンチ
エピフォン、スタインバーガー、クレイマー製ギター:4ミリの六角レンチ
※日本製Elite 1965 Casino、Ltd Ed Elitist Tamio Okuda Coronet、米国製Texan、Frontierには5/16インチのボックスレンチをご利用ください。引用元;Gibson.com
それでも不調であればネックに問題が
私のテレキャスターですが、ネックの反りは調整できたのですが、
解放弦を弾いた時にビビりがでます。
弦高も適切といわれる高さに調節をしました。
12フレットで測定
1弦で1.5mm
6弦で2mm
弦がビビらない2.5mmを基準にすると、ブリッジの芋ねじが、ほぼ限界の高さにになります。
やはりネックがハイ起きしているのではという結論になりました。
ハイ起きの対処方法は、21F、22Fを削る方法があります。
早速試してみました!
ハイ起き直し方、自分でできる範囲でDIYしてみた。
ハイ起きですが、自分が対処できる領域は、21Fと22Fを削ることくらいだと思います。
私は21Fと22Fを弾くことがないので気軽に施工しましたが、くれぐれも自己責任でお願いします。
私が行った手順ですが、以下の通りです。
- 弦を取り除く
- マスキングテープで養生
- やすりでフレットを削る
- フレットを形成する
- コンパウドで磨く
マスキングテープで養生をします

養生とは、これかフレットを削るために使用するヤスリやコンパウドで指板を痛めたり、汚したりしないようにすることです。
一般的にギター指板の養生はマスキングテープを施します。
切れ味のよいカッターでフレットが顔を出すようにカットします。
削り粉やコンパウドが付着するので、2重にするのもおすすめです。
やすりでフレットを削る


平なヤスリでフレットの山が「平らになる程度」を目安に削りました。
素人=技術がない人がやる仕事なので、ちゃんとした道具を揃えた方が良いと思います。

仕上がりは、道具が8割
荒いヤスリを使うと、最終仕上げの磨きで、傷が取れない、ザラザラが取れない可能性が起こる。
昨今はリペア道具が安く手に入ります。
DIYブームのおかげでしょうか。
フレットを整形する

数年前、フレットの打ち直しをするため購入した商品が役立った。

フレット打ち直しは失敗だった。
コンパウドで磨く

削ったフレットはザラザラしているため、コンパウドでしっかり磨きましょう。
フレットを削る時に荒いヤスリを使用すると、この磨き作業で傷が消えなかったり、ザラザラが取れなかったりする原因になりますので注意。
私は自宅にあったベストペット(ダイヤモンド磨きでも使用されている)という商品を使用しましたが、ピカールでもOKです。
【簡単でプロ並み】 エレキギターの輝くフレット磨き方法、ベトコベストペット使用
仕上がりどうなった?
弦高を若干下げることができました。
弾いているときに、弦が高いなという違和感が少なくなりました。
完全に思い通りにはいきませんので、対処療法でしかないなという感じです……..
ハイフレットは弾かないと言う方はお試しください。
どこまで自分でやるべきか?プロに任せる基準
今回は完全に自己責任で作業をしました。
幸いにもトラスロッドは「難なくまわり」ギター個体としては新しめであったことが一因です。
ギターのハイ起きは、症状によっては自分で対処できるケースと、無理をせずプロに任せるべきケースがあります。
ここを間違えると、状態を悪化させてしまうこともあるため、判断基準を明確にしておきましょう。
自分でやってもよい範囲
以下に当てはまる場合は、慎重に行えば自己調整が可能です。
- 弦を張り替えてから急に弾きにくくなった
- 湿度変化の後にネックが少し動いた気がする
- トラスロッドを触ったことがあり、調整の基本を理解している
- 調整幅が「ごくわずか(1/8回転以内)」で済みそうな場合
この場合は、ネックの反りを確認したうえで微調整することで改善することがあります。
ただし、力任せに回したり、一気に調整するのは厳禁です。
プロに任せるべきケース
次のような場合は、迷わずリペアショップや楽器店に相談するのが安全です。
- ハイポジションだけ極端に弦高が高い
- トラスロッドが固くて回らない、もしくはすでに限界
- ネックが波打って見える、ねじれを感じる
- 調整してもすぐに元に戻る
- ヴィンテージギターや高価な楽器
特にトラスロッドが限界に近い状態で無理に回すと、ネック折れ・ロッド破損につながるリスクがあります。
トラスロッドには限界値があります、また逆反りは修正できないタイプも存在します。
関連記事;【DIYリペア】逆反りギターネックは擦り合わせで解決できる?74製ストラトキャスター
修理・調整をプロに依頼した場合の費用目安
ギターのハイ起きに関する調整費用は、症状によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- ネック調整のみ:2,000〜5,000円前後
- 弦高調整・全体セットアップ:5,000〜10,000円前後
- 指板修正・フレットすり合わせが必要な場合:15,000円以上
「自分で直そうとして失敗するリスク」を考えると、数千円で確実に改善するならプロに任せた方が結果的に安いケースも少なくありません。
迷ったら「触らない」が正解
「これ以上触っていいのか分からない」と感じた時点で、そのギターはプロに任せるタイミングです。
無理に自己調整を続けるよりも、一度正しい状態にリセットしてもらうことで、その後のセルフメンテナンスも安全に行えるようになります。
ネックの状態は「保管方法」で大きく左右される、調整だけでは直らない原因とは?

ネックの反りや順反り・逆反りは、トラスロッド調整だけで起きているわけではありません。
実際には、
- 壁掛けかスタンドか
- ネックにかかる重力の方向
- 長期間の保管姿勢
- 湿度・温度変化
といった**「保管方法の積み重ね」が、ネック状態に大きく影響しています。
とくに注意したいのが、保管の仕方によっては、正しく調整したネックでも再び反ってしまうケースです。
逆反りネックが保管方法で修正できた事例です→【結論】逆反りネックは“弦張りっぱなし+吊るし下げ保管”で改善する場合がある
壁掛け保管は正しい設置ができていないと逆効果
壁掛けギターハンガーは、省スペースで見た目も良く、ネックへの負担が少ない保管方法として紹介されることが多いです。
しかし実際には、
- 取り付け位置が高すぎる
- ネック角度が不自然
- ヘッド側に荷重が集中する
といった状態だと、ネックに余計なストレスを与えてしまうこともあります。
壁掛け保管をする場合は、設置方法そのものがネックコンディションを左右します。
詳しくは以下の記事で解説しています。
壁掛けギターハンガーの正しい設置方法→【在来工法向け】本格的、壁掛けギターハンガーの正しい施工方法
逆反りネックは「保管姿勢」が原因になっていることも多い
「調整してもすぐ逆反りに戻る」「弦を張り替えるたびに状態が変わる」
こうしたケースでは、すでに逆反り傾向のネックを、さらに悪化させる保管方法になっていることがあります。
とくに、
- ヘッド側が下がる姿勢
- 長期間、弦テンションが弱いまま放置
- ネックが引っ張られ続ける角度
は要注意です。
逆反りネック特有の保管時の考え方については、以下の記事で詳しくまとめています。
逆反りネックの正しい保管方法→【結論】逆反りネックは“弦張りっぱなし+吊るし下げ保管”で改善する場合がある
スタンド・壁掛け・ケース|どれがネックに優しいのか?
「結局どの保管方法が一番いいの?」という疑問を持つ方も多いですが、重要なのは“ネックにどんな力がかかっているか”です。
- スタンド:手軽だが角度によってはネックに負担
- 壁掛け:正しく設置すれば安定する
- ケース:湿度管理とセットで考える必要あり
ネック調整と保管方法はセットで考えるべき
ネック調整は「今の状態」を整える作業ですが、保管方法は「これからの状態」を決める要素です。
つまり、
調整だけして、保管を見直さない
→ ネックトラブルが繰り返される
というケースは非常に多いです。
ネック調整をしたあとこそ、保管方法を含めて“トラブルの再発防止”まで考えることが重要だと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか、ネックの反りは素人では「なかなかわかりにくいです。」
もし弾いた時に音がびびる、弦高が高く弾きづらいなどの状態があれば是非ネックの状態をチェックしてみてくださいね。
関連記事;
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