【ナットリペア】ブラスナット整形、R付ナット溝。

ブラスナットを購入して、ストラトキャスターのナットに無理やり乗っけていました。

そのストラトはスライドギター専用と割り切ってはいたのですが、とりあえず弾ければOKと考えていました。

だんだんその違和感が気になってきて、

ブラスナットをストラトのR付きナット溝に合うように整形しようと思いました。

さらに、ブラスナットは何で整形したらよいものか？

あれこれ試してみました、その記録になります。

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ブラスナットは削れるのか？ナット厚を削る

一番の疑問はブラスナットは削れるのか？だと思います。

購入したブラスナットは、ストラトナット溝より少し厚く、ナットに埋まりません。

最初にブラスナットの厚さを削ります。

主流のプラスチック、牛骨であれば、紙ヤスリでも容易に削れるのですが・・・

このブラスナットはどうでしょうか？

手持ちの「のこやすり(両刃ヤスリ)」で試してみたいと思います。

果たして、DIYで削れるのか？

早速、結論ですがブラスナットはDIYで削れます。

このヤスリは画像のとおり、「かなり使い込んでいて（欠けてたり）」そんなヤスリですが、

十分削れることが判明しました。

この「のこヤスリ」を使用するメリットは、面で削れるので、平面を崩すことがない点です。

新品の「のこやすり」であれば十分削れるはずです。

本来はバイスにナットを固定して削ると作業しやすく安全なのでしょうが、自宅にそのような道具はありませんので、手で持って作業をしました。

ナット自体が小さいため、ヤスリと手が接触しそうになるので手袋は必須です。

比較的短時間でナット厚を削れました。

このように、ピッタリです。

仕上がりは？

このヤスリは使いこんでいたこともあってか、ブラスナットに大きな傷も入らず、番手をかえて磨きをかける必要がなさそうで一安心です。

次のステップは、

スライドギター専用ということでナットの高さはこのままでよいのですが、ナット溝にきついRがついていて、このナットの底辺はRがついていません。

そのためナット溝にセットすると両端が浮いた状態です。

これは少し気持ち悪いのでさらにナットの底辺にRをつける加工を施すことにします。

指板にRがついていないギターはこの手間は必要ありません。

ブラスナット整形の作業前注意点

ナットのガイドラインは後から描きなおせなので、作業前にしっかりナット両面に引いておきましょう。

ブラスナットの整形は時間がかかるので、ナットをベタベタ触っているうちに消えてしまう可能性があります。

さらに、作業はバイスがあった方が圧倒的に効率的です。

先ほどの繰り返しになりますが、ナットをベタベタ触るとガイドラインが消えてしまいます。

R整形は、この方法で試してみた。

ナット整形の問題はどうやって、ナット溝のRに整形するか？です。

そこで、ちょっと荒っぽいですが、指板に紙やすりを貼り付けたりしてみました。

その上で研磨すれば、指板と同じRがナットにつくと思いましたが、一番効率的だったのは、ナットにアールゲージを購入してナットにガイドラインを引き研磨する方法でした。

アールゲージとは、ギターの指板のカーブ（アール）を測定し、弦高を適切に調整するための便利なツールです。

以下は準備したものになります。

以上です。

ブラスナットにガイドを引く

ナットポケットにはRがついている場合があります。

そのアールもギターによって違うため、まずはRを測定します。

アールゲージを使用します。

このストラトは一番きついアーチです。

レスポールなんかは限りなくフラットアーチです。

アールゲージはリペアで大変役立ちます、手に入れたい道具です。

1000円しないで、多様な指板のアーチを測定できるので、持っていて損はなし。

ナットにガイドラインを引く

アールがわかればアールゲージとブラスナットを重ねガイドラインを引きます。

まだナットが高いようなら、アールゲージをガイドにしながらブラスナットの研磨で調整していきます。

最適なナット高さとは？

最適なナット高さは、1フレットの高さより若干ナット溝が高いくらいがベストです。

弦高ゲージはこのような使用方法もできるので一枚持っていると便利です。

施工してみた感想

実際やってみるとわかりますが、思ったほどナットが削れない。

そこで、

「のこヤスリ」メインで、微調整を紙やすり60番がおすすめです。

それにしても、けっこう時間と根気が必要です。

ちなみに、ブラスナットの施工をプロに頼むと牛骨ナットより4,000円から10,000円プラスになります。

時短したいなら、良い鉄工用のヤスリと、バイスは必須です。

場合によってはルーターがあると便利かもしれません。

「のこヤスリ」は面に山がついているので、Rの加工に一役かいました。

新品の「のこヤスリ」ならどんどん削れるはずです。

完成

半日くらいかかり完成しました。

作業スピードは、道具に依存します。

以下の道具は揃えておくと便利です。

これだけあればなんとかなると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか、ブラスナットをR型に整形する方法をお伝えしました。

ギターナット交換の工賃の相場は以下のとおりで、DIYするメリットは十分ありますよ。

材料によって価格が変動します。

私は金がないので、自分でやるしかないのですが、時間がかかるのも事実ですので、プロにお願いするのもおすすめです。

DIYするには、良い道具を揃えてから作業するとスムーズですよ。