子供のお小遣いを、成果報酬型にしている我が家ですが、その仕組みの中で感じたことがありますので共有したと思います。
お小遣いの目的は『お金の勉強のため』にあり、それならば労働してお金を得る(成果報酬型)ことから体験して欲しいと考えています。
私は犬のトレーニングの仕事に携わっていたので行動の「強化の原理」については知識があります、犬と人間が同じとは言いませんが。※強化とはその行動頻度が頻繁になること
【子供のお小遣い】成果報酬型でモチベーションを下げない、ポイント3つ
お手伝いを成果報酬型にすると、始めはやる気があっても徐々にモチベーションが下がってしまうと、継続しませんよね。
仕上がりを求めるのは最後にして、継続してお手伝いの習慣がつくよう、お手伝いのモチベーションの上げることに専念しましょう。
先ずは行動を作り、習慣化することが大切ですよ。
人間の脳には習慣化する為の仕組みがありますよ!
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習慣までの継続が難しいよ。
その場で貰え、貯まっていくことの実感
行動が習慣になるまでは、行動のあとに必ず報酬が発生することが大切だと考えています。
報酬が約束されないと、モチベーションが上がりません。
その場ですぐに報酬を貰うことで、自分の財布にお金が貯まっていくことが実感でき、喜びになりますよ。
犬の場合ですと、行動の後にすぐに報酬を与えることが鉄則です。
理由は、犬はどの行動に対しての「正解=報酬」か理解できないためです。
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正解に対して合図がズレちゃうと正解がわからないよ。
ジャックポットの原理
我が家の報酬用貯金箱では100円から1円までがランダムに入っています。
お手伝いが完了した後に、この報酬用貯金箱からくじ引きのようにお金を引くことができます。
報酬がランダムであることは強い強化因子になります、それをジャックポットと言います。
ジャックポットとは、大当たりのことです。
例えば、ジャックポットはパチンコ店に通う行動の動機になっている部分です。
大当たりが出るから習慣になるのです。
損してばかりではパチンコ店に行こうとは思いませんよね。
我が家では、100円が大当たりです。
100円が出た時は嬉しそうです、これが行動の習慣になります。
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大当たりがでると嬉しいからもう1度繰り返してしまうよね。
お手伝いは強制しない
習慣化して自発的にそのお手伝いをしてくれるまでは、強制しないことが大切です。
また、自発的なお手伝いに対しては、報酬に色をつけたり、行動に対して差別化することによって、子供のお手伝いの習慣を強化しましょう。
強制されると、その行動は嫌々することになり、その行動への認識が「面倒な仕事」と認識してしまいます。
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強制されると嫌になっちゃうよ。
【子供のお小遣い】成果報酬型で自発的行動に報酬を出すメリット3つ
子供のお小遣いを、成果報酬型にしている我が家ですが、その仕組みの中で犬のトレーニングの知識と経験が役に立っています。
私は介助犬のトレーニング方法を専門学校で学びました、犬と人間の強化の原理が一緒とは言いませんが、応用できる部分が多いと私は考えています。
ここでは報酬を使うことで行動を作るメリットをお伝えします
大前提、お手伝いは強制しないようにした方が良いと考えています。
動作を強制しないことは、考える子になる
犬にしてほしい行動を、フリーシェイピングという手段で伝えていました。
フリーシェイピングは強制しない手段で、やりたくなければしないという選択ができます。
例えば冷蔵庫を開けるの動作は、冷蔵庫の取手に紐が付いていて、口に咥えて引っ張るという行動の連続になります。
古い動画ですが実際に私がトレーニングした犬です、どのように伝えるかというと
- 紐に注目すること
- 紐に近づく
- 紐に口を近づける
- 紐を咥える
- 紐を咥えて引く
このような動作の連続になります。
これらの動作は
- 体に一切触ることなく
- 指を差して誘導することなく
- 声で指示するわけでもなく
どうやったら正解につながるか、あくまでも犬自身が考えながらの主観的なトレーニング方法です。
もちろん正解を伝えないと、行動は出来上がりません。
先ほどの繰り返しですが、正解の行動の直後に報酬をだすことが大切です。
このトレーニング方法は、常に考えることが大前提で、トレーニングをしたくなければいつでも逃げてOKな状態です。
行動に対して喜びがないと習慣化にはならないと、私は考えています。
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楽しいトレーニングで、やる気満々だ!
その行動を好きになる
このような自発的なトレーニング方法では、犬は喜んでその行動をするようになります。
最終的にはその行動に対して、報酬はいらなくなり、声で褒めることで行動は習慣化されていきます。
脳には習慣化する仕組みがあります。
そのためには継続が大切です。
習慣化の本質は、脳と報酬の関係にあります。
脳は同じことを繰り返し行い、効率的に処理しようとします。
それによって、習慣化された行動は無意識のうちにできるようになります。
報酬や快感も関わっていて、特定の行動が快感をもたらすことを学び、習慣化を促します。
引用元:株式会社日本エルデイアイ
自信がつく、チャレンジ精神は立派なスキル
フリーシェイピングで伝えた【まわる❣️】自信がついたら早い早い🤩
頭も体も使って、キレッキレなココちゃん抱きしめたくなります(ダメですw)#バードトレーニングクラス 中級 pic.twitter.com/FBVMXwTmL4— クロース真桜 (@mao_claus) June 26, 2022
お手伝いを強制しないため、「お手伝いをする」「お手伝いしない」の判断は本人に委ねることになります。
自発的に行動することにより、お手伝いに対して嫌な印象をもたずに、習慣化されるようになります。
お手伝いにも様々な種類があります、手伝ってみたいと積極的に発言することは、自信のあらわれだと思います。
お手伝いを通して沢山の経験を積んで「何かにチャレンジするマインドセット」を持つことができれば良いですよね。
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チャレンジ精神は自慢できるスキルになるよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか、お小遣いはお金の勉強をするという目的があります。
お金は大前提使用しないと上手く使えるようにはなりません、自分で稼いだお金を使用して品物を買い、その結果を体験することは子供の頃にできる貴重な体験と言えるのではないでしょうか?
- 成果報酬型でモチベーションを下げない方法とは?
- お手伝いを強制しないことの利点とは?
- お手伝いを習慣化するためには?
以上をお伝えしました、この情報があなたのお役に立てれば嬉しいです。
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