がんばると報われる、あなたから見てその人が、学業や仕事で目標が達成できないのは「頑張り」が足りないからと、考えていませんか?
その人をマネジメントする立場や親である場合など目標を達成できない原因に頑張りが足りないということを伝える前に、知っておいたほうが良いことがあります。
- 全ての人の初期値は、全く違うということ
- 同じ時間「頑張っても」その結果に差がでるという事実
以上を把握することが大切だと感じます。
他社に対してに優しくなれるこの情報を、解説をしたいと思います。
同じ時間がんばっても差がでる理由とは?
がんばれと報われる、私は努力すれば結果がでることは当然と思っていました。
結果が出ないのは努力不足だと感じて、個人に矢印を向けたことがあります。
ここでは、努力を語る前に知っておきたい情報をお伝えします。
人に優しくなるには絶対に知っておきたい情報ですよ。
全ての人のIQに差がある事実
ここでは、IQを例に同じ時間「がんばっても」差が出てしまう理由を解説していきたいと思います。
人口の14%は境界知能の持ち主との統計があります。
境界知能とは、グレーゾーンと言われていて、健常と知的障がい者の境界と認識されています。
知的障がい者だと診断されるのは、IQ69以下。 「普通の人」とされる平均的なIQは85~115です。 なので、どちらでもない「IQ70~84」の方は「境界知能」と診断されます。 昔はWHOによる区分で、「IQ70~84」は「境界線精神遅滞」といい、知的障がいの一つとして定義されていました。
下のグラフでは10人に1人は「知的障がい」の一種があるという統計が出ていますよ。
出典元:NHK
WHOは障がい者区分をなぜ辞めた?
IQに関して意外と知られてない事実として「IQ測定は政治的・商業的理由で調整が加えられ続けてる」というのがあるんだよな。特に性差に関しては「男女の知能に差はない」から逆算して調整されており、ここら辺もIQがDSM5の知的障害診断基準から除外された理由だったり
左:調整後、右非調整モデル pic.twitter.com/9eq47tV2RJ
— rei@サブアカウント (@Shanice79540635) September 23, 2021
WHOのIQの定義は現在、変わっています。
その理由は、先ほどの例ですが人口の10人1人は知的障がい者の一種という統計ですが、その定義により、障がいを有する人が多くなりすぎることが原因の一つと言われています。
つまり支援が追いつかなくなるのです。
本当に補助が必要な人に配分が行かなくなるためです。
以上のことよりWHOのIQの定義は変化しています。
努力が報われない人たちがいる
10人に1人は知的障がいの一種を有している、という統計があります。
努力をしても結果が伴わない、または同じ時間に努力をしても、その結果に差がでる理由の一つです。
「私の努力」と「あなたの努力」は同じ時間でも結果に違いがでるという認識を持つことで他人に優しくできるのではないでしょうか?
認識することがあなたの強みになる
本当に大変…『微差の努力』を続けるって。地味だし、努力を賞賛してくれる人は少数。しかも努力の先の成功保証はない。だから、多くの人が”戦線離脱”します。継続力は立派な才能です。泥臭くても…最後まで立ち続ければ、勝者となります。日々の朝活により、強固な足腰が作り出されます。 pic.twitter.com/wmkOhhBTsm
— どど【朝活 Professional】ライター (@dodo_asakatu) June 12, 2023
あなたが
- 他者の頑張りを認めること
- がんばりで、結果が出ないこともある
- 同じ時間のがんばりで、結果は人それぞれである
以上を認識することで救われる人がいます。
例えば、あなたが上司なら救われるのはあなたの部下です。
仕事でのプロジェクト失敗について「頑張りが足りない」と矢印を向けていたことが、この事実を知ることで、その人を肯定から入ることがきます。
きっとあなたの口からは、この失敗はあなたも悔しいかもしれないが、私も悔しいと言ったように、共感して相手を肯定できるようになります、決して「努力が足りないと」言うことはなくなるでしょう。
最後に
あなたが少しでも他者より優れていると感じるのであれば、その能力はあなただけの力で構築したものではなく、環境や周りの人の協力があったからこそ手に入れることができたものなのです。
そしてその能力を恵まれない人や社会貢献に使ってほしいと願っています。
最後に有名な『平成31年度東京大学学部入学式の上野千鶴子氏の祝辞』を一部抜粋をお伝えしたいと思います。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。
あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。
引用元:東京大学
まとめ
他者の「がんばり」を肯定できるような優しい人間になりたいですね。
「がんばっている人」が「がんばること」に集中できる環境を作るために自分の才能を社会貢献にしていきたいですよね。
- 人それぞれ初期値が違うこと
- がんばり、同じ時間でも結果に差が出ること
- 人それぞれ違うことを認識することで他者に優しくなれる
いかがでしたでしょうか?
ここでは、「がんばる」を語る前に知っておくことをお伝えしました。
この情報があなたのお役に立てると幸いです。
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